ANAやJALのようなFSCの飛行機に乗ると、イヤホン(ヘッドフォン)が各座席のシートポケットに入っており、音楽などの機内エンターテイメントを楽しむことができます。
このイヤホン(ヘッドフォン)は、これまで持ち帰りできませんでした。
しかし、最近ANAの国内線ではイヤホンの形状が変わると同時に、持ち帰りできるようになりました。
新しくなったイヤホンがどのようなものか、ご紹介致します。
黒いヘッドフォンから、白いイヤホンに
2017年頃までANAでは、黒いプラスチック製のヘッドフォンが、ビニールに入った状態でシートポケットに入っていました。
ヘッドフォンにはANAのロゴが入っており、耳の中に入れるイヤホンタイプではなく、耳の上から被せるヘッドフォンタイプでした。
これが、2017年10月29日から、白いイヤホンタイプに変わりました。
(JALは前からイヤホンタイプだった気がします)
全席シートポケットから、希望者のみ搭乗時に受け取りに
イヤホン形状の変更と共に変わったのは、各シートポケットの中に入っているのではなく、搭乗時に希望者のみが受け取りになったことです。
受け取りは、搭乗口の近くにイヤホンが置いてあったり、CAさんから受け取ったりというスタイルです。
搭乗口で受け取らなかった場合、各シートポケットには入っていないため、機内のエンターテイメントが聴けません。
その時は、CAさんにお願いすれば、すぐに持ってきてくれます。
イヤホンの持ち帰りが可能に
新しくなったイヤホンがこれです。
青いビニールに入っており、外側に「ご自由にお持ち帰りください。」と書いてあります。
そう、このイヤホンは、堂々と持ち帰り出来ます。
しかし、次の理由から、家に持ち帰って、普段使いするほどではないと思います。
音質は「音が出ている程度」のもの
早速、イヤホンで聴いてみました。
ビニール袋から取り出すと、こんな感じ。
このイヤホンの音質はというと、本当にスッカスカ(笑)
低音はほとんど出ていません。
まぁ、エンジン音がある機内かつ、国内線で短距離ですから、もともとオマケ程度のものなのかも知れません。
国際線と違って、ANAの国内線は、各シートにモニタもありません。
(ただし、2017年9月12日より国内線で運航が始まった、エアバス A321neoは全席モニタ付き!)
普段使いするには、音質が良く無いためおすすめできません。
国内線の機内エンターテイメントを利用する程度であれば、最初から音質について期待はしていない方がほとんどでしょうから、まぁこれで良いのでしょう。
L – R(左右)が分からない (2018年春頃まで?)
このイヤホン、耳に入れる部分をみても、左右(L R)の表示がありません。
形状が左右対象なので「そんなことは気にするな」ということなのでしょうか。
しかし、気になるので、調べてみました。
イヤホンに突起がある方がR(右側)? [記事修正]
最近は、YouTubeにステレオや5.1ch確認用の動画がたくさんアップロードされているので、それらを使ってイヤホンの左右を調べてみました。
結果は、イヤホンに突起が出ている側が R(右側)でした。
成型時のバリのようにも見える突起ではありますが。
記事修正(2017/12/02)
当初、突起がある方が右側と書きましたが、別の搭乗便でイヤホンを受け取ったら突起がありませんでした。
どうやら、成形時のバリだったようです。
イヤホン改良で、左右が分かるように!
正確にいつから切り替わったのか分かりませんが、イヤホンが入っている袋がブルーから白色に変わり、中身のイヤホン形状が次の写真のように変わりました。
遅くとも、2018年5月の搭乗時にはこのような白色の袋に変わっていました。
以前のイヤホンはプラスチックだけでしたが、白いパッケージに入った新しいイヤホンは、耳元に柔らかい素材が使われて(カナル型)、部品の数が増えています。
実際の付け心地も良くなりました。音は相変わらずです(笑)
そして、気になる左右はというと、
ちょっと見にくいものの、しっかりとL(左)とR(右)が分かるように改良されました!
以前のイヤホンで、左右が分からないという声が多かったのか分かりませんが、良い改良だと思います。また、柔らかい素材の採用で、付け心地も以前より良いのもGoodです。
以前のオールプラスチックのものだと、耳が小さな人は入らなかったかも知れません。
今回の切り替えの理由は?
従来のヘッドフォンタイプかつ全席に配置から、イヤホンタイプかつ搭乗時に受け取りに変わったのは、コストダウンと機内清掃の簡略化のためだと思います。
従来のヘッドフォンタイプは、綺麗に消毒して再び機内で利用していました。
イヤホンタイプは持ち帰りOKにしていることからも使い捨て。
1つの単価はヘッドフォンより安いでしょう。多分、1つ数十円。
また、搭乗時に受け取るスタイルにしたことで、使用する絶対数も減るでしょう。
トータルとして、コストダウンと、機内清掃の簡略化が見込めます。
音質を気にして、機内で自分のスマホなどの音楽を聴きたい人は、もともとヘッドフォンやイヤホンを持ち込んでいるのではないでしょうか。
国際線には、ノイズキャンセル機能付きのヘッドフォンも
ANAでもJALでも、国際線のプレミアムエコノミー以上に乗ると、ノイズキャンセル機能付きのヘッドフォンが準備されています。
下の写真は、ANAでマイルと交換した、羽田 → フランクフルト便のビジネスクラスで準備されていた、ノイズキャンセル機能付きヘッドフォンです。
これを使うと、飛行機のエンジン音がかなり軽減されて快適です。
当然ながら、このノイズキャンセル機能付きヘッドフォンは持ち帰りできません。
ノイズキャンセルイヤホン、ヘッドフォン買いました
マイルを使って特典航空券を発行し、飛行機の搭乗機会も増えたので、ノイズキャンセルイヤホン(MDR-NWBT20N)、ヘッドフォン(MDR-ZX110NC)を買いました。
空の旅が、少し快適になりました。
最上級ノイズキャンセルヘッドフォン、WH-1000XM3 を買増し
その後、2019年にはソニー製の最上級ノイズキャンセルヘッドフォン WH-1000XM3を買い増ししました。
2020年3月15日から、ANAの国際線・ファーストクラスでも採用されたヘッドフォンです。
3万円を超えるノイズキャンセルヘッドフォンだけあって、ノイズキャンセル性能はかなり高いです。機内のアナウンスが聞こえないほど。値段が高いので、家族分揃えるのは難しいですが。
ノイズキャンセル機能が付いたAppleの「Air Pods Pro」も持っていますが、ノイズキャンセル性能はオーバーイヤーヘッドフォンということもあり、WH-1000XM3の方が上です。
ただし、Air Pods Proはスマホの音楽を聴くには最も手軽で、最も出番が多くなっています。
ANA国内線 イヤホンまとめ
- 2017年秋からANAでは、機内のイヤホンが持ち帰り可能になりました。
- イヤホンは、搭乗時に受け取ります。
- 搭乗時に受け取り忘れても、CAさんに言えば持ってきてもらえます。
- 音質は、期待しない方が良いでしょう。
- イヤホンの左右は当初分からなかったものの、イヤホン改良により分かるようになりました。
- イヤホンの左右が分かるようになった変更に伴い、柔らかい部材の採用(カナル型)で付け心地も良くなりました。
- 国際線 プレミアムエコノミー以上だと、ノイズキャンセル機能付きのヘッドフォンが使えます。
- マイ・ノイズキャンセル機能付きヘッドフォンがあると、空の旅がさらに快適になるでしょう。
コメント
たまたま持ち帰ったこのANAのイヤホンを、ホテルなどでの就寝時に騒音に悩まされないようスマホからホワイト・ノイズを「聞く」のに使用して重宝しています。音質などは一切問題なく、安くて(無料)小さくてチャチなのも目的にはぴったりです。これと同じか同じようなイヤホンはどこかで購入できるのでしょうか。
ショーちゃん様
うちでも、子供がゲームの音楽を聴くときに使っています。
同じようなものは、100円ショップに売ってあるのではないでしょうか。
あとは、ANAに乗った都度、新しいものを頂くかですね。
国内線プレミアクラスのヘッドホンはどうなったのでしょうか?
結構いい感じのを使っていた記憶がありますが。
匿名様
プレミアクラスは、このページに書いている白いイヤホンではなく、黒いヘッドフォンタイプです。
メルカリに出品されていたりしますが、白いイヤホンと違い、黒いヘッドフォンは持ち帰りNGです。