昨日、ANAグループの顧客関連事業を担う新会社「ANA X(エーエヌエー・エックス)株式会社」が設立されたことが発表されました。
ANA Xは、ANAの会員プログラム「ANAマイレージクラブ」を中心とした顧客関連事業をANAより受託すると同時に、新たな事業展開を手掛ける会社です。
今後のマイラー活動に、どのような影響があるのか、今後の動向にチェックが必要です。
ANA X(エーエヌエー・エックス)株式会社
2016年10月31日に、ANAホールディングスのニュースリリースとして、ANA X株式会社の設立が発表されました。
ANA Xは、「アナックス」と読んでしまいそうですが、ANAでは自らのことをアナとは呼ばないので、「エーエヌエー・エックス」です。
Xというと、先月下旬に発表された、旅割X が思い浮かびます。
ANAの中で、Xを流行らせたいのでしょうか。
新会社の概要は以下の通りです。
- 商号(英名)
- ANA X 株式会社(ANA X Inc.)
- 設立日
- 2016年10月21日
- 本店所在地
- 東京都港区東新橋 1-5-2 汐留シティセンター
- 資本金
- 2,500万円
- 株主
- ANA ホールディングス(85%)、全日空商事(15%)
- 代表者
- 稲田 剛(代表取締役社長就任予定)
- 事業内容
- 顧客関連事業の推進
「ANAマイレージクラブ」企画・運営、新規事業開発、提携先開拓、等 - 営業開始
- 2016年12月1日(予定)
主要株主は、ANAホールディングスです。
ANAホールディングスのグループ企業は、以下ページから分かるように、たくさんあります。
今回は、ANAのマイルを手掛ける部署が、専門の一法人になるということです。
マイラーの方が気になるのは、やはり事業内容ですね。
今後、私たちにとって、良い方向になるのか、それとも改悪になるのかとても気になります。
代表者予定の、稲田 剛氏とは?
ANA X(株)の代表取締役に予定されている、稲田 剛氏とはどんな方なのでしょうか。
お名前でググってみるとすぐに出てきました。
宣伝会議のウェブサイトです。
https://www.advertimes.com/20140819/article167886/
上記ウェブサイトの紹介では、
1989年、ANA(全日本空輸)入社。
生産本部・販売計画部・宣伝部を経て2012年よりマーケティング室ロイヤリティマーケティング部 部長としてANAマイレージクラブ・ANAカード・AMCコマースサイトの企画・開発・運営、他の航空会社・会員組織・企業との提携を統括。
とありました。
2015年にも、同じく宣伝会議で記事になっています。
その後、今年2016年4月1日付けの人事異動で、
マーケティング室ロイヤリティマーケティング部長 兼 マーケティング室マーケティング事業会社準備室長 になっています。
準備室が設けられていたマーケティング事業会社とは、まさしく今回の ANA X(株)なのでしょう。
先月下旬の、スルガ銀行ANA支店のリアル店舗オープンの時にも参加されています。
このように、稲田 剛氏はANAマイレージクラブに長年関わられているようです。
宣伝会議での顧客視点の記事を見ても、なるほどと思うところがいくつもありました。
ANAマイレージクラブに関わりが無い、利益最優先の外部から招いた経営者ではなく、ANAマイレージクラブに長年関わられた方なので、その点では少し安心しました。
今後のANA Xの動向をチェック
今回の、ANA X(株)の設立で、ANAマイレージクラブの業務が本体から、専門の会社に移ることになりました。
マイレージクラブの活動に関する業務が、ひとつの株式会社の専門業務となることで、一企業としての採算性も求められてくるのではないかと思います。
その結果、地上でのマイル活動も含めて、マイラーにとって「改悪」になるサービスが出てくる可能性もあると思います。
例えば、考えられるのは以下のようなものです。
- ソラチカルートの交換率の改悪
- 特典航空券と交換できるマイル数の増加
- SFC制度の変更
- 特典航空券の座席枠の減少
- Skyコインへの交換率の改悪
しかし、JALという大きなライバルがいることから、大きく改悪したら、マイラー活動をJALに移す方もいらっしゃるかも知れません。
私自身、交換率がJALと同じ程度になったら、特典航空券を取りやすいJALに主軸を移すかもしれません。そのような事になったときのことを考えると、ドメインにANAを入れてしまったのは失敗でした(笑)
陸マイラーにとって、今後のANA Xの動向はチェックが必要になりそうです。
コメント