海外旅行に行く時、必ず考えなくてはいけないのが、現地での支払い方法。
クレジットカードか、現地通貨での現金支払いが一般的だと思います。
海外でのクレジットカード利用は、外貨取扱手数料がかかり、現金での両替でも手数料が必要です。
極力、実質的な支払いを最小化したい方のために、ソニー銀行のSonyBank WALLET(ソニーバンクウォレット)がオススメ!
その理由をご紹介します。
ソニー銀行って?
ソニー銀行は、その名の通り家電やゲームのソニーによるネット銀行です。
セブンイレブンなどにあるセブン銀行のATMを使うと、入出金とも手数料不要で、使い勝手が良かったりします。
もちろん、クレジットカードの支払い銀行口座として使ったり、口座振替、住宅ローンや投資信託などの利用も可能です。
私は、住宅ローンの審査がきっかけにソニー銀行の口座を作りました。
結局、住宅ローンは他の銀行で借りたのですが、ソニー銀行は普段使いの口座のひとつとして使っています。
Sony Bank WALLET
ソニー銀行の特徴のひとつが、SonyBank WALLET(ソニーバンクウォレット)です。
Sony Bank WALLETは、セブンイレブンなどにあるATMを使って、自分のソニー銀行の口座から出金したり入金するキャッシュカードの役割があります。
どこの銀行でも、キャッシュカードはありますので珍しくありません。
Sony Bank WALLETには、もう1つの機能があります。
それは、VISAデビットカードとしての機能です。
デビットカードとは?
デビットカードは、クレジットカードのように使えますが、支払いタイミングなどがクレジットカードとは異なります。
Sony Bank WALLETによるデビットカードと、一般的なクレジットカードの違いは以下の通りです。
項目 | Sony Bank WALLET | クレジットカード |
支払い時期 | 即時 | 後払い |
支払い回数 | 1回のみ | 1回、分割、リボなど |
利用限度額 | 預金残高の範囲内 | カード会社が決定 |
入会審査 | 無し | あり |
発行可能年齢 | 15歳以上 | 18歳以上 |
デビットカードの特徴的な点は、店舗で支払った時に「銀行口座から即時引き落としされる」ということでしょう。しかし、それだけでは何がメリットなのか分かりませんね。
私もそう思います。
実際、日本国内で使うだけであれば、Sony Bank WALLETによるデビットカードよりも、spg AMEXのようにポイント還元率が高いカードの方が良いと思います。
Sony Bank WALLETによる、VISAデビットカードのメリットがあるのは、海外旅行での利用においてだと思います。
Sony Bank WALLETを海外で使うメリット
Sony Bank WALLET(VISAデビットカード)を海外で使うメリットは以下の通りです。
- 外貨との交換レートが良い
- 海外でのショッピング利用の場合、(外貨取扱)手数料無料
- 現地で通貨を引き出す時のレートも良い
この結果、現金を外貨に両替して支払ったり、クレジットカードで支払うよりも、実質的な日本円での支払い額が小さくなります。
海外旅行において、「クレジットカードのポイントはいいから、最終的な実質支払いを少なくしたい」という場合、とても良いカードだと思います。
それでは、それぞれの項目についてご説明します。
外貨との交換レートが良い
クレジットカードを海外のショッピングで利用した場合、次のような流れになります。
- 海外でクレジットカードを使う
- カード会社が、当日の為替レートに外貨取扱手数料を掛け、日本円に換算する
- 利用明細を郵送 又は オンラインでカード利用者に伝える
- 銀行口座から、日本円で引き落とし
クレジットカードの場合、支払いの為替レートが分かるのは、利用明細の段階です。支払いのタイミングでは分かりません。
また、外貨取扱手数料が必要になるため、一般的な為替レートよりも悪くなります。
Sony Bank WALLEを海外で使う場合の流れ
これに対し、Sony Bank WALLET(VISAデビットカード)を海外で使う場合の流れは次の通りです。
- ソニー銀行の口座を開設後、外貨口座を作る
- 日本円を外貨に交換して、外貨口座に入れる
- 海外でSony Bank WALLET(VISAデビットカード)を使う
- 支払い直後、外貨口座から外貨にて引き落とされる
(外貨口座に外貨が無い場合、その時のレートで日本円の口座から即時引き落としされる)
1.の外貨口座を作る段階で、日本円 → 外貨に交換することができます。
この場合、この外貨交換の時点で為替レートが確定しますので、海外旅行中のどのタイミングで支払ったとしても、為替レートは日本で交換した時のものです。
仮に海外の買い物で外貨口座の残高が無くなった場合、口座に日本円が残っていればその時のレートで瞬時に外貨を買ってくれる「円からアシスト」という機能もあります。
これはつまり、外貨口座の残高がゼロであったとしても、日本円の口座にお金があれば、そこから瞬時に外貨に両替された額が日本円で引き落とされます。
海外でのショッピング利用の場合、(外貨取扱)手数料無料
クレジットカードを海外で使った場合、日本円への交換は、
基準レート × 外貨取扱手数料
で決まります。
基準レートは、VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubなどブランドによって異なります。
外貨取扱手数料は、カードの種類によって異なりますが、1.60~2.50%が多く、プリペイドカードだと4%程度のものもあります。
例えばソラチカカードは1.60%、spg AMEXは2.0%、ハピタスのPollet Visa Prepaidは4.0%です。
これに対して、Sony Bank WALLET(VISAデビットカード)は、この外貨取扱手数料がゼロ!です。
つまり、日本国内で外貨に両替して、外貨口座に外貨があれば、手数料無く支払いができるということです。
海外利用での、為替レートの実例比較
2018年の1月、海外(ユーロ圏)で実際にSony Bank WALLET(VISAデビットカード)と、spg AMEXと、Pollet Visa Prepaidを、同日に使ってみました。
その時の、利用明細における為替レートは以下の通り。
カード種別 | 1ユーロ | 1,000€だと |
Sony Bank WALLET (VISAデビットカード) |
134.93円* | 134,930円 |
spg AMEX | 138.794円 | 138,794円 |
Pollet (VISAプリペイド) |
141.67円 | 141,670円 |
Sony Bank WALLETは、2017年の年末に外貨両替しているので、交換日が異なりますが、レートが良いのが分かります。
1000ユーロの買い物をした場合、Sony Bank WALLETで支払うと、spg AMEXとは4,000円ほど、Polletとは7,000円近く違います。
Polletはプリペイドなので手数料が高いですね。
一般的にプリペイドのクレジットカードは海外での手数料が高く、ANA VISAプリペイドカードは3.0%、dカード プリペイド、au WALLETプリペイドカード、ソフトバンクカードはいずれも4.0%です。
日本国内の外貨両替所との為替レート比較
基本的に、日本の銀行、市中の外貨両替所、金券ショップで共通しているのは、為替レートがまぁ妥協範囲と思うのは、米ドル。次いでユーロ。(それでもレートは悪い)
日本国内の両替所でレートが悪いのは、米ドルとユーロ以外の通貨。
例えばカナダドルの場合、国内の両替所では売りと買いのレートが10円~15円違う場合があります。(写真のお店の場合、16円50銭!)
これは例えば、日本円を100カナダドルと両替した直後、その両替所でカナダドルを売却して日本円を買い戻すと、1,000円~1,500円損するということです。
対して、ソニー銀行の為替レートと、外貨の売りと買いの例は以下の通り。
米ドルとユーロの場合、売りと買いの差はわずか30銭、イギリスポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドルで90銭です。
Sony Bank WALLETを使って、海外でカード支払いした場合、このような高レートで外貨両替された外貨口座から、手数料無しで引き落としされます。
オーストラリア、カナダ、イギリスなどに行く場合、日本の両替所で外貨と交換し、現地でも現金支払いというのは、非常にもったいないですし、Sony Bank WALLETを知っていれば、バカバカしい行為です。
海外取扱手数料がゼロになるのは、指定10通貨
Sony Bank WALLET(VISAデビットカード)で、海外取扱手数料がゼロになるのは以下の10通貨です。
- 米ドル
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
- NZドル
- カナダドル
- スイスフラン
- 香港ドル
- 南アフリカ ランド
- スウェーデンクローナ
これ以外の通貨の場合、1.76%/回の手数料が必要ですのでご注意ください。
対象10通貨を使っている旅行先に行く場合で、実質的な支払いを最小化したい方には、ソニー銀行のデビットカードの利用が良いでしょう。
現地で通貨を引き出す時のレートも良い
Sony Bank WALLETでは、渡航先のATMを使って現地通貨を入手するときのレートも、日本国内の両替所で両替するよりも良いレートです。
海外ATMを利用の場合、手数料1.76%/回
外貨普通預金口座に残高があり、海外のATMで外貨を引き出す場合、手数料は 1.76%/回です。ショッピングのように、手数料無料にはなりませんので、ご注意下さい。
この他、現地ATM設置機関利用手数料が必要なATMの場合、所定の設定額が請求される場合があります。
フランスでの、ユーロ引き落とし例
私がフランスのパリ市内において、30ユーロの現金をSony Bank WALLETを使って現地のATMから引き落としたところ、手数料は0.52ユーロでした。ちょうど手数料1.76%で、当日のレートで言うと、日本円で70円足らずです。
たまたま、現地ATM設置機関利用手数料が不要のATMだったようです。
この時は、事前に日本で1ユーロ = 132.24円で交換していたため、手数料を含めると134.53円でユーロの現金を交換できたことになります。
この時の日本の外貨両替所では、136円くらいで両替していたので良いレートです。
日本に居ると分からないですが、海外ではカード利用がずっと進んでおり、フランスでもそれは同じ。現地の方は、1,000ユーロを超える現金決済が禁止されているほどです。
1ユーロ未満の切符でもカードで買えますし、買い物でまず現金が要りません。
話のネタとして私も30ユーロをATMで下ろしたものの、旅行中に使った現金は10ユーロ足らずで、後は日本に持ち帰ってきました。
カード支払いが一般化している場所への旅行であれば、現金への両替や現地でのATMからの引き下ろしは、最小限で良いと思います。
カナダでの、カナダドル引き落とし例
カナダでも、Sony Bank WALLETを使って、カナダドルを引き出してみました。
なお、この時はソニー銀行のカナダドル口座は開設していたものの残高はゼロで、円からアシストによって、日本円の口座から補填されています。
使ったのは、このATM。
カナダ国内には、24時間のATMがいろいろな場所に設置されていました。
このATMでは、1回の引き出しで3カナダドルの手数料が必要なATMでした。
そのため、1回当たりの引き出し額は多い方が、実質的な手数料は減ります。
この時は80カナダドルを引き出し、3カナダドルの手数料が必要だったので、83カナダドルとなります。
ソニー銀行からの請求では、83カナダドルに対して手数料1.76%が必要ですので、最終的には84.4カナダドルです。
84.4カナダドルは日本円に換算され、私の日本円の口座から7,493円が即時引き落とされました。(カードの利用があると、メールが即時送られてきます)
結果としてこの時の(手数料を含めた)為替レートは、7,493円÷84.4 = 88.77円/カナダドルでした。日本国内の両替所では、91円~94円程度の時期だったので、ATM手数料などを含めても、良いレートでカナダドルの現金を交換できたことになります。
しかし!結果としてこの80カナダドルは必要ありませんでした。
なぜなら、どのお店でもクレジットカードが使え、現金を使うときが無かったためです。
日本にカナダドルを持ちかえっても、日本の両替所ではカナダドルは買いたたかれるだけで損ですので、無理して使った感じです。
余ったカナダドルの硬貨はホテルの方にチップとして全部あげてしまったので、帰国の際には手元に1カナダドルも無かったです。
キャッシュレスが進んでいる国に行く時は、その現地通貨の入手は最小限で良いですね。
ソニー銀行の口座開設でマイルを貯められるか?
ソニー銀行の口座開設は、クレジットカードと違って年会費が不要ですので、口座を作っていない人は、新規に開設してみてはいかがでしょうか。
これまでATM手数料無料をPRしてきた新生銀行がATM手数料を徴収すると発表した今日、ATM手数料が不要(条件あり)のソニー銀行、良いのではないでしょうか。
ここで陸マイラーであれば、ポイントサイトの案件を探さなければなりません。
しかし、残念ながらポイントサイトにはソニー銀行開設の案件はこれまでありません。
ソニー銀行独自による、口座開設キャンペーン
この中で、マイラー向けのキャンペーンは次のものがあります。(記事執筆時点)
ANAマイレージクラブ会員向け、口座開設で500マイルプレゼント
このサイトをご覧の方は、多くがAMC会員だと思います。
新規口座開設+Sony Bank WALLET同時申し込みで500マイルもらえます。
さらに、ソニー銀行の住宅ローンを利用されると、借り入れ20万円ごとに100マイルもらえます。4,000万円借りたら、20,000マイルですね。
詳しくはこちら
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tameru/bank/moneykit.html
※このキャンペーンは、2020年9月30日に終了しました。
Sony Bank WALLET まとめ
Sony Bank WALLETの魅力が、どれほど伝えることが出来たかわかりません。
しかし、海外旅行の時に、現金出費をできるだけ減らす方法として、Sony Bank WALLETは有効な方法のひとつだと思います。
維持費もかかりませんので、ソニー銀行の口座を作ってみてはいかがでしょうか。
話は変わりますが、このSony Bank WALLETを海外のケバブ屋さんで使ったとき、「シンガポールからかい?」と言われました。
ソニーがシンガポールと何か関係あるのか、私の顔がシンガポールの顔なのか、今でも疑問です。
コメント
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カインの秘書です。なかなか面白い記事を書かれておりますね。
うちのカインも、時々見て参考にしております。
おかげで、ポイ探一位を続けておりますカインも思うところあって、
本格的に活動するようです。
今後とも、よろしく、お願い致します。
コメントありがとうございます。
参考にさせて頂きます!