昔と比べて静かになったとは言え、飛行機の中はジェットエンジンの音でうるさいもの。
飛行機の中や電車の中で、騒音を気にせず音楽を聴ける方法として、ノイズキャンセル機能が付いたイヤホン、ヘッドフォンがあります。
実際に、6,000円未満で買えるイヤホン(MDR-NWBT20N)、ヘッドフォン(MDR-ZX110NC)を購入してみました。
ノイズキャンセルヘッドフォンと言えば
ノイズキャンセルヘッドフォンといえば、私の中ではBOSEのQuiet Comfortシリーズ。
JAL国際線のファーストクラスで貸し出されるノイズキャンセルヘッドフォンも、このBOSEのシリーズです。
しかし値段が高く、1つ約4万円ほど。
1つだけなら良いかも知れませんが、家族で旅行することが多いと思われる、陸マイラー世代。
子供を含めて家族全員の分を買う場合、10万円を超えてしまいます。
そこで、比較的安めで、家族全員分を買っても負担の少ない機種を実際に購入してみました。
ソニー MDR-NWBT20N
最初に買ったのは、イヤホン型のMDR-NWBT20N。
2011年発売のもので、Amazonだったら6,000円以下で買えます。
飛行機に乗る回数が多めのマイラーでも、電車に乗っている時間の方が長い人が多いのではないでしょうか。そのためには、小型であることが必要だと思います。
MDR-NWBT20Nはイヤホン型なので、持ち運びが便利。
バッテリーの持ちは、ノイズキャンセルありの場合で、8時間。充電は、マイクロUSBのケーブルで行います。
残念ながら、スマートフォンやタブレットの画面上でのバッテリー残量表示には対応していません。
新幹線(電車)の中での利用
ソニーによる商品説明では、周囲からの騒音を約98%カットするという、MDR-NWBT20N。
実際に新幹線や電車の中で使ってみると、ノイズキャンセルによって音楽が聴き取りやすくなります。6,000円足らずでこの効果なら満足です。
新幹線の中では、走行音はほとんど聞こえなくなります。
イヤホン型なので、奥までしっかりと入れるのがポイント。
ただし、車内放送が全く聞こえなくなるほどではありません。これは、地下鉄の中でも同様。
移動距離が長く睡眠を取りたいときには、ノイズキャンセルを効かせて周辺の騒音を減らし、音楽のボリュームを下げて聴くことで、よく眠れるようになりました。
音楽を聴く時間が大幅に増えた
MDR-NWBT20Nを買って、大幅に増えたのは、音楽を聴く時間です。
定額制の音楽配信で、「dヒッツ」や「うたパス」のようなラジオ型ではなく、好きな曲を選んで聴けるサービスには、以下のようなものがあります。(いずれも個人向けプラン)
サービス | 月額料金 (税込) |
Apple Music | 980円 |
LINE Music | 960円 |
Amazon Music Unlimited |
980円 (プライム会員:780円) |
AWA | 960円 |
YouTube Music | 980~1,280円 |
Spotify | 980円 |
曲数はサービスによって若干異なりますが、4,000~5,000万曲の間です。
私が加入しているのは、Amazon Music Unlimited。
Amazon Music Unlimitedを選んだ理由は、もともとAmazonプライム会員で、Amazon Musicを利用していたのと、プライム会員だとAmazon Music Unlimitedの月額料金が、200円引きの780円となり、他のサービスと比べて最安値であるためです。
もともと、試用期間でやめようかと思っていたのですが、普段自分では聴いていない音楽を聴くきっかけになるために継続しています。
最近だと、あいみょん聴いてみたり。。。
「年を取ると新しい音楽を聴かなくなる」対策として
なぜ、音楽配信サービスを継続しているかというと、「年を取ると新しい音楽を聴かなくなる」対策です(笑)
これは、日本だけでなく、世界中で同じ傾向のようです。
考えてみると、私もこれに当てはまっており、新しい音楽を聴くこともなく、そもそもCDショップに久しく行っていませんでした。
最近個人的に衝撃を受けたのは、1年ほど前に20代のヨーロッパの若者数名と一緒にカラオケに行ったとき、誰一人としてジャミロクワイ (Jamiroquai) を知らなかったということ。
「え?誰それ?有名人?」という感じでした。
このブログをご覧になっている方は、アラサー、アラフォーの方が多いのですが、ジャミロクワイ (Jamiroquai) ご存知ですよね?
別に、若い人の音楽に合わせたいとか、若い子にモテたいとかいう気持ちはありません。
しかし、「年を取ると新しい音楽を聴かなくなる」対策として、Amazon Music Unlimitedを契約して、これまでだったらCDを買っていない、あるいは聴いていないアーティストの音楽を積極的に聴くようになりました。
テレビの音声を、このイヤホンで聞くことも
我が家のテレビには、以前記事にした、YAMAHA SRT-1500(デジタル・サウンド・プロジェクター)が取り付けてあります。
この、SRT-1500では地デジ・BS・CSはもちろん、テレビに繋がっているAmazon Fire TVやNETFLIX、Nintendo WiiUやSwitchなどの音声を、Bluetoothを使って「送信」する機能が付いています。
SRT-1500から送信された音声を、MDR-NWBT20Nで受信することで、テレビ関係の音声を無線で飛ばすことができるのです。
スマートフォンやタブレットでは一般化したBluetoothですが、テレビにBluetoothの送信機能があるものはまだ多く無いので、地味に重宝しています。
MDR-NWBT20Nのダメな点
Bluetoothを使った無線タイプのノイズキャンセル イヤホンとして安く、軽くて、音楽を聴く機会を大幅に増やしてくれた、MDR-NWBT20N。
しかし、マイラーにとって、大きな問題があります。
それは、「有線による外部入力に対応していない」ということです。
つまり、飛行機に乗って、自分のスマートフォンの音楽は聴けるものの、機内の音楽や映画サービスの音声は聴けないということです。
飛行機側の端子に、Bluetoothの送信機を付ければ利用できなくはないものの、飛行機の機種や航空会社によっては、そもそも飛行中のBluetoothが利用できないこともあります。
この理由から、飛行機内で確実に機内サービスをノイズキャンセルを効かせながら利用するためには、有線入力に対応したイヤホン、ヘッドフォンである必要があります。
ソニー MDR-ZX110NC
MDR-NWBT20Nに続いて、有線入力に対応し、ノイズキャンセル機能が付いて安価な、MDR-ZX110NCを購入しました。
価格は安く、3,000円台で購入できます。
家族分買ったとしても、BOSEのQuiet Comfortシリーズよりも安く済み、旅行先で無くしたとしても諦められる金額です(笑)
ただし、ノイズキャンセルの性能は、「周囲からの騒音を約95%カット」と、MDR-NWBT20Nより性能が落ちます。
この商品はヘッドフォンとしては小型であるため、耳を全面的に覆うような大きさではありません。
耳を全面的に覆うタイプのヘッドフォンであれば、ノイズキャンセルの有無を問わず、その覆い(カバー)だけで騒音を減らせるでしょう。射撃とか空母の甲板で使われている防音用品も、ヘッドフォンのような、防音イヤーマフですね。
その点でMDR-ZX110NCは、構造上騒音が入りやすく、不利なのは否めません。
電源は充電式ではなく、単4形乾電池 1本。世界中どこでも入手できます。
アルカリ電池なら80時間も持つので、国際線の長距離便で往復しても十分に持ちます。
飛行機内での利用
MDR-ZX110NCを飛行機内で利用するときに便利なのは、航空機用のプラグアダプターが標準で付属していること。
飛行機側が、1穴の端子であれば、有線ケーブルをそのまま差せばOK。
2穴の端子の場合には、航空機用プラグアダプターを介して有線ケーブルを差し込みます。
もともとこの商品は、飛行機内での利用を意識しているのが分かります。
また、写真のように折りたためば、コンパクトに収納できます。
ノイズキャンセルの効果
この商品のノイズキャンセルの効果は、飛行機の中の「ゴー」という音が、「コー」に変わるというと良いのでしょうか。
ノイズキャンセルの効果は強くはないものの、飛行機内で配られるイヤホンと比べるとかなり違います。
MDR-ZX110NCは、飛行機の他、子供が車の中でゲームをするときに使う機会がありましたが、エンジン音や走行音が消えてゲームに集中できるようです。
話しかけても分からないほど(単にゲームに集中しているだけ?)
MDR-ZX110NCは、とにかくノイズキャンセル機能付きのヘッドフォンとしては安価なので、とりあえず子供用に買ってみて、効果が弱いと感じたら上位の商品を購入するのが良いのかも知れません。
この記事に関して投稿欄からコメント頂いたように、耳栓+MDR-ZX110NCという組み合わせにすると、機内がとても静かになって、安眠できるかもしれません。
ノイズキャンセル イヤホン、ヘッドフォンまとめ
- 飛行機に限らず、ノイズキャンセルのイヤホン、ヘッドフォンがあると、移動中に静かに音楽を聴いたり、動画を見たりできます。
- 飛行機内の音楽・映画サービスでノイズキャンセル機能を使いたい場合には、有線での音声入力ができる機種を選ぶ必要があります。
- 飛行機の機種、航空会社によってはBluetoothそのものが使えません。
- とりあえず、安価なものを試してみてはいかがでしょうか。
- ノイズキャンセル イヤホンを購入して、音楽を聴く時間が増えました。
- 「最近、新しい音楽を聴いていないなぁ」という方、定額制の音楽配信をおススメします。
- 今度は、より上位のノイズキャンセル機能付き商品を購入してみたいです。
追記
この記事の後、ANAのファーストクラスでも採用されている、最上級のSONY ワイヤレスヘッドフォンを購入しました。レビューはこちら
コメント
通りすがりの者です。
MDR-ZX110NCはアナログ式のノイキャンですがもともと性能が高いので耳栓をして使用すれば機内の音はほとんど気にならなくなります。
インナーイヤータイプだとこのような使い方はできませんし兎に角安いのが最大のメリット。
イヤホンジャック付きソニースマホならノイズキャンセリング専用イヤホンが使用でき、デジタル式なのでノイキャン能力が強力です。ただしインナーイヤータイプなので波の音などのアプリを入れて小音量で使用すると機内を快適に過ごせます。
PLTdeSFC様
貴重なコメントありがとうございます!耳栓+MDR-ZX110NCだと、聞こえにくいでしょうね。
おっしゃるように、MDR-ZX110NCは安いのがメリットだと思います。
家族分買ったとしても、BOSEのノイズキャンセルヘッドフォン 1台より安いです。