ANAのマイルがあるけれど、もうすぐ期限が切れてしまう。マイルがあるけれど、忙しくて使う時間がなどの理由で、マイルを現金化したいと思っている方もいらっしゃると思います。
このページでは、ANAのマイルを現金のように使う方法をまとめています。
ANAマイルの現金化はできないが、現金のように使うことはできる
簡潔をサイト名に掲げているため、最初に結論です。
ANAのマイルを直接、硬貨や紙幣などの現金にすることはできません。
しかし、他のポイントに交換して、実質的に現金のように使用することは出来ます。
年度内に20,000マイル以内であれば、交換率100%となる交換先が多いですが、30,000マイルからは交換率50%などに半減します。
ANAマイルは、JALマイルと比べて他ポイントへの交換が不利
ANAマイルは、JALマイルと比べて、他のポイントへの交換や利用の点で不利です。
大きな理由は以下の通りです。
- JALのJAL Global Walletのように、マイルをクレジットカードにチャージして使う方法が無い
- ANAマイルから他ポイントの交換が年間で20,000マイルを超えると、交換率が半分になることが多く、交換率が悪い
- ANAマイルからANA系ではない他ポイントへの交換先で、交換率が100%を超えるものが無い
2015年からANAのマイラーとして活動を始め、ドメイン名にはanaも入っており、現在はSFCも取得している私。
しかし、JALの方が特典航空券の空きは多く、JALマイルから他ポイントへの移行も、ANAよりも有利なので、最近はJALを優先的に貯めて使っていることが多くなっています。
マイルを現金のように使うのは、もったいない使い方
マイルを他のポイントに交換して現金のように使うことは出来ますが、それはもったいない使い方です。
これからご紹介するように、ANAのマイルは各種のポイントと交換することは出来ますが、交換率は10,000マイル=10,000円相当のポイントが多く、交換率は100%程度です。
しかし、ANAの10,000マイルを特典航空券として利用すると、10,000円以上の価値に出来ます。
例えば、ANAのマイルが10,000マイルあると、片道の特典航空券であれば、沖縄(本島)・石垣島・宮古島まで行けます。その手前となる、福岡・宮崎・鹿児島などの九州や、北海道にも行けます。
しかし、これらの地域まで、飛行機のように短時間で、かつ10,000円以内で行くのは難しいのではないでしょうか。
ANAマイル → 各種ポイントへの交換方法と交換率
それでは、ANAマイルを、現金と同様の使い方ができる各種ポイントへの交換方法と交換率をご紹介していきます。
ANAスカイコイン [交換率 100~170%]
ANA SKYコインは、ANAのウェブサイトで航空券やツアー代金として使うことができる、ANA内の通貨です。
ANAの特典航空券常に混んでおり、人気路線・時期によっては瞬間で特典航空券が埋まります。(特典航空券はJALの方が空いています)
ANA SKYコインは正規の航空券を購入できるので、特典航空券が埋まっている場合でも、正規の航空券が空いていればANA SKYコインを使って購入できます。
10,000 ANA SKYコインは、10,000円相当です。
ANAマイルから、ANA SKYコインへの交換率は、会員のステータスや、所有しているANAカードのステータスによって次のように変わります。
AMC 平会員。ANAカード所有なし [交換率 100~120%]
ANAマイレージクラブの会員(会員)の場合の交換率です。
10,000マイル未満は交換率100%。10,000マイル以上は交換率120%です。
ANAマイル | SKY コイン | 交換率 |
1~9,999 マイル | 1~9,999 | 100% |
10,000 マイル | 12,000 | 120% |
20,000 マイル | 24,000 | 120% |
30,000 マイル | 36,000 | 120% |
40,000 マイル | 48,000 | 120% |
50,000 ~ 200,000 マイル | 60,000~240,000 | 120% |
ANAカード(ワイド・一般)、ANAモバイルプラス会員 [交換率 100~150%]
ANAマイレージクラブの会員(会員)の場合の交換率です。
10,000マイル未満は交換率100%。10,000マイル以上は交換率120%~150%です。
最大交換率となるのは、40,000マイル以上を一度に交換した場合です。
ANAマイル | SKY コイン | 交換率 |
1~9,999 マイル | 1~9,999 | 100% |
10,000 マイル | 12,000 | 120% |
20,000 マイル | 26,000 | 130% |
30,000 マイル | 42,000 | 140% |
40,000 マイル | 60,000 | 150% |
50,000 ~ 200,000 マイル | 75,000~300,000 | 150% |
ANA SFCカード(ワイド・一般)、ANAカードプレミアム、ゴールド [交換率 100~160%]
ANAスーパーフライヤーズカード、ANAカード プレミアム、ANAゴールドカードの場合の交換率です。
10,000マイル未満は交換率100%。10,000マイル以上は交換率120%~160%です。
40,000マイルまでは、ANAカード(ワイド・一般)、ANAモバイルプラス会員と同じですが、50,000マイル以上の交換率が、160%と高くなります。
ANAマイル | SKY コイン | 交換率 |
1~9,999 マイル | 1~9,999 | 100% |
10,000 マイル | 12,000 | 120% |
20,000 マイル | 26,000 | 130% |
30,000 マイル | 42,000 | 140% |
40,000 マイル | 60,000 | 150% |
50,000 ~ 200,000 マイル | 75,000~300,000 | 160% |
ANA「ダイヤモンドサービス」メンバー、ANA「プラチナサービス」メンバー、ANA「ブロンズサービス」メンバー [交換率 100~170%]
ANA「ダイヤモンドサービス」メンバー、ANA「プラチナサービス」メンバー、ANA「ブロンズサービス」メンバー場合の交換率です。
10,000マイル未満は交換率100%。10,000マイル以上は交換率120%~170%です。
ANAの中で最も高いステータスの会員の位置づけのため、交換率も高くなっています。
ANAマイル | SKY コイン | 交換率 |
1~9,999 マイル | 1~9,999 | 100% |
10,000 マイル | 13,000 | 130% |
20,000 マイル | 28,000 | 140% |
30,000 マイル | 45,000 | 150% |
40,000 マイル | 64,000 | 160% |
50,000 ~ 200,000 マイル | 85,000~340,000 | 170% |
JALでも、ANAスカイコインと同様に、JALマイルをeJALポイントに交換して、航空券を購入することが可能です。eJALの場合、交換率は会員ステータスに関係なく 10,000 → 15,000 eJALポイント(15,000円分)と交換率が高いです。
ANAショッピング A-Style [交換率 100%]
ANAの公式ショッピングサイト、ANAショッピング A-Styleで、1マイル=1円として使うことが出来ます。交換率100%です。
ANAショッピング A-Styleでは、ANAのロゴ入りスーツケース、機内食、オリジナルアロマ、国際線のファーストクラス、ビジネスクラスで提供されている寝具など、ANA独自の商品を購入することができます。
マイルは、ポイント等への交換等は必要なく、支払い時にマイルを直接利用できます。1マイルから使えるのは良いですが、交換率は100%です。
JALでも同様のショッピングサイトがありますが、JALマイルからの交換率は、 10,000マイル = 11,200円相当で、交換率112%です。
ただし、JALマイルの場合、10,000マイルからの交換となるため、1マイルから使える点ではANAの方が使い勝手は良いです。
ANAショッピング A-Styleでは、ANAのロゴ入りなどのオリジナル商品の他、オリジナルではない商品もたくさん販売されています。
しかしながら、オリジナルの商品以外は、Amazonや楽天、実店舗の家電量販店や専門店でも購入できることが多く、価格についてはANAショッピング A-Style以外の方が安いケースが多いと思います。
各種ポイントへの交換概要一覧 [交換率 40~100%]
ANAマイルから、各種ポイントへ交換することができます。
これらの、ANAマイル→各種ポイントへの交換一覧をまとめます。
ANAのマイルは、年度内に20,000マイルまでであれば、交換率は100%のものがほとんどです。
しかし、30,000マイル以降は、交換レートが大幅に悪化します。
30,000マイル以降も交換レートが保たれるのは、一部のクレジットカードを所有している場合です。
10,000マイルを交換した場合の交換後ポイント数と交換率
交換先 | 2口(20,000 マイル)まで | 3口(30,000 マイル)~ | ||
交換後ポイント | 交換率 | 交換後ポイント | 交換率 | |
Tポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
楽天Edy | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
楽天ポイント | 8,000 | 80% | 4,000 | 40% |
メトロポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
メトロポイント※1 | 10,000 | 100% | 10,000 | 100% |
TOKYU ポイント※2 | 10,000 | 100% | 10,000 | 100% |
Suica※3 | 10,000 | 100% | 10,000 | 100% |
※1:ANA To Me CARD PASMO JCB series(ソラチカカード)会員限定
※2:ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード会員限定
※3:ANA VISA Suicaカード会員限定
楽天ポイントは、10,000マイル → 8,000楽天ポイントで、交換率80%と悪いです。
街中で使えそうなものは、Tポイントと楽天Edyでしょうか。
以下、あまり一般的でないポイントや、利用できる店舗が限定される交換先リストです。
いずれも、年度内3口目 (30,000マイル~)は交換率が半減するので、実際使えるのは2口 (20,000マイル~)まででしょう。
交換先 | 2口(20,000 マイル)まで | 3口(30,000 マイル)~ | ||
交換後ポイント | 交換率 | 交換後ポイント | 交換率 | |
スターバックスカード | 10,000円分 | 100% | 5,000円分 | 50% |
iTunesギフトカード | 10,000円分 | 100% | 5,000円分 | 50% |
三井住友カード キャッシュバック |
10,000円分 | 100% | 5,000円分 | 50% |
セブンカード アイワイカード |
10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
タカシマヤカード ゴールド |
10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
ヤマダデンキ | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
PiTaPa ショップ de ポイント | 100,000 | 100% | 50,000 | 50% |
京成グループポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
マツモトキヨシ | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
JRタワースクエアポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
JRキューポ | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
nanacoポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
MIポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
京急プレミアポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
Sポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
ICい~カード電子マネー | 10,000円分 | 100% | 5,000円分 | 50% |
μスター ポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
はやかけんポイント | 10,000 | 100% | 5,000 | 50% |
ANAマイルを現金化する方法まとめ
ANAマイルを現金化する方法のまとめとしては、以下の通りです。
- 全体として、ANAのマイルは特典航空券以外の「出口」としての使い勝手は、JALマイルと比べると条件も使い勝手も良くありません。
- 会員ステータスが高く、一度に50,000マイル交換するのであれば、ANAスカイコインへ交換率150%が可能です。
- ANAマイルをTポイントや楽天ポイントに交換できますが、交換率が高いのは年間20,000マイルまで。30,000マイルを超えると、交換率が悪化します。
- ANA To Me CARD PASMO JCB series(ソラチカカード)、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード、ANA VISA Suicaカードを持っていると、30,000マイルを超えても交換率が保たれます。
- 10,000マイル未満での交換は、ANAスカイコインに交換して航空券を購入する足しにするか、ANAショッピングで使う方法があります。
JALマイルを現金化する方法はこちら
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