本州内での出張の移動方法としては、飛行機よりも新幹線の方が一般的だと思います。
陸マイラーとしては飛行機に乗りたいところですが、新幹線の乗車でどのようにマイル(ANA 又は JAL)を貯められるのか考えてみました。
どんどん延びる新幹線と、減便する空路
2015年に金沢、2016年に新函館北斗、2024年には敦賀まで延びた新幹線。
特に金沢・富山の北陸新幹線については、東京~金沢が最速の「かがやき」で2時間半足らず、富山に至っては2時間8分と、とても近くなりました。
北陸新幹線の開業に伴い、これまで東京から北陸地方への移動手段だった空路は、小松空港も富山空港も、減便になりました。
小松空港は、石川県だけでなく福井県の方が使う事と、自衛隊の基地があることから、不便にはなっても生き残るのでしょう
問題は富山空港。
富山駅から空港までが近いのはメリットですが、小松空港と違い、近隣県の利用はあまり見込めません。さらに、新幹線では東京から2時間8分という近さ。
移動時間そのものが短いことに加え、便数も多くて目的地の主要駅にそのまま着くことができる新幹線は、大きなライバルです。
陸マイラーとして、新幹線でいかにマイルを貯めるか
新幹線が延びたことにより、飛行機での出張が新幹線に置き変わった方は多いのではないでしょうか。
特に首都圏から北陸への出張は、新幹線に置き換わった方が多いと思います。
そこで、新幹線に乗りつつ、ANAのマイルを貯めることを考えてみます。
ポイントサイト経由で、宿泊付きのパックツアーでの予約
ハピタスなどのポイントサイトによっては、新幹線+宿泊パックの案件に、ポイントが付くものがあります。
その還元率は、だいたい1%前後です。
トータルで考えると、新幹線+宿泊パックは安いのが魅力ですが、新幹線の指定席の時間を変更できないのが難点です。
新幹線は飛行機と異なり本数が多いので、「仕事が早く終わった」あるいは「予約した新幹線の時刻に間に合わない」ような時、乗車時刻の変更ができないのは残念です。
自由席であれば乗れますが、時期や曜日によっては、座れない可能性があります。
私の場合、出発前日に出張先への到着時刻が変わることもあるため、時間変更ができないのはある意味リスクです。
エクスプレス予約などのオンライン予約
新幹線の予約は、東海道新幹線の場合、エクスプレス予約と呼ばれるサービスで、駅の窓口よりもお得な会員料金でオンライン予約できます。
エクスプレス予約では使用できるクレジットカードが限られていましたが、現在は使用できるクレジットカードの種類が増え、陸マイラーに人気のMarriott Bonvoy AMEX プレミアムカードも使えます。
ただし、年会費が1,100円(税込)かかります。
個人で利用する分には、1回でも新幹線に乗ればこの年会費は回収できてしまうものの、業務で乗る分には個人のメリットにはなりません。
2017年9月末から始まった「スマートEX」というサービスであれば年会費は無料ですが、窓口で購入する料金とほぼ同じです。
JR東日本管轄の新幹線の場合、「えきねっと」と「モバイルSuica」が利用できます。
モバイルSuicaは年会費1100円(税込)でしたが、2020年2月26日以降は無料になりました。
以前私は、ビューカードの一つである、ビックカメラSuicaカードを持って、えきねっとを利用していましたが、マイルが貯まる訳ではないので解約してしまいました。
新幹線は、サービスが悪い
新幹線のサービスを見てみると、
- 新幹線では航空会社では普通の、オンライン予約が新幹線では簡単にできない
- 会員料金でオンライン予約するためには、年会費が必要
- しかも、オンライン予約のサイトが、使いにくい
- クレジットカードの利用さえ年会費などで制限をかける(現在は一部緩和)
- 新幹線にたくさん乗っても、無料乗車はできない。
せいぜいグリーン席に乗れるだけ - 駅にラウンジはなく、無料のドリンクどころか、コンセントもない
というように、JR・新幹線のサービスは悪く、陸マイラーを志してから、どんどん嫌いになっている気がします(笑)
特に東海道新幹線は、黙っていても乗客数に困らないので、サービスが悪い印象です。
東京 ←→ 大阪間に、新幹線ではなく飛行機を選択するビジネスマンが少なく無いのもわかります。
私も、大阪出張の時は飛行機を使うことが多いです。
飛行機をたくさん使って上級会員になると、新幹線と違って航空会社は、ラウンジの利用や優先搭乗、預けた手荷物が優先的に出てくるなど、明らかな優遇をしてくれますからね。
金券ショップで新幹線の切符を購入
金券ショップに行くと、新幹線の回数券がバラ売りされて少し安く販売されています。
金券ショップは薄利多売の商売。
仕入値と販売額が店頭に同時に明記されており、店側の利益額がこれほど明らかな商売も珍しいと思いますが、薄利多売のために現金商売です。
当然ながらクレジットカードは使えないので、ANAやJALのマイルをカードの支払いで貯めることはできません。
絶対的な現金の支払額を減らすには金券ショップは魅力ですが、マイルを貯める点では金券ショップは対象になりません。
マイルが出来るだけ貯まるクレジットカードを使って、自動販売機などで購入
東京都内だと、東京・上野・品川のように新幹線が停まる駅以外にも、主要駅では新幹線の切符を自動販売機で購入することが出来ます。
これらの自動販売機は、ほとんど全てのクレジットカードが使えます。
クレジットカード支払い限定の自動販売機もあるくらいです。
しかも大抵、クレジットカード支払いの自動販売機は空いており、海外と比べて日本はキャッシュレス化が遅れているのを体験できます。海外だと、1駅分の切符でも、クレジットカードで買えますから。
マイルやマイルに交換できるポイントが貯まるクレジットカードで新幹線の切符を支払えば、必然的にマイルが貯まります。
例えば、私のメインカードであるMarriott Bonvoy AMEX プレミアムカードで支払った場合、最大で1.25%相当のANAやJALのマイルと交換可能なポイントがもらえます。
(ANAとJAL以外にも、世界中の30を超える航空会社のマイルと交換可能)
ちなみに、業務が早く終わった場合など、列車や座席の変更を行いたい場合、わざわざ窓口に行かなくても、自動販売機で簡単に出来ます。
えきねっとも使っています
JR東日本管轄のエリアに出かける際には、えきねっとを使っています。
えきねっとは年会費無料ですし、好きなクレジットカードも使えます。
ただし、えきねっとのウェブサイトの予約はとても使いにくい。ANAやJALのウェブサイトで飛行機を予約するときと比べると、使い勝手が悪いです。
JR東海の新幹線にはあまり乗ることが無いので、スマートEX、エクスプレス予約には現時点では加入していません。
大阪以西に行く場合、新幹線よりも飛行機を選ぶためです。
宿泊の場合、ANAの@ホテルで予約しては?
東京 ←→ 新大阪の新幹線正規 指定料金は、指定席14,720円です。往復で28,800円。
往復分を全額SPG AMEXで支払った場合、最大で1.25%相当のANA・JALマイルと交換可能なポイントがもらえます。
宿泊の場合には、もっとANAマイルを貯められる方法があります。
それが、ANAの@ホテルです。
ANAの@ホテルとは
国内の宿泊というと、楽天トラベルやYahoo!トラベル、じゃらん、日本旅行などのサイトをご利用されている方が多いのではないかと思います。
ホテルなどの宿泊において、ANAでも@ホテルというサービスで予約ができます。
ANAの@ホテルであれば、クレジットカードのポイントに加えて、100円につき1マイルが貯まります。
さらにマイルを貯めたい場合には、「プラスマイル」プランがあるホテルに泊まるのが良いでしょう。
プラスマイルとは、宿泊費 100円につき1マイルの他に、1回の宿泊で300マイル、500マイル、1,000マイルなどがもらえるサービスです。
東京から大阪に出張時、プラスマイルが500マイルのホテルで泊まれば、新幹線の支払いで貯まったマイルよりも多くのマイルをもらえることになります。
ちなみに、500マイルを飛行機の搭乗で貯めるためには、羽田 → 大分間を正規料金で乗る必要があります。
プラスマイル プランがあるホテルの注意点
このマイラーにとって素敵な「プラスマイル」ですが、弱点もあります。
それは、プラスマイルではないプランの宿泊条件よりも、宿泊費が高くなるということです。
その差は数百円の場合もあれば、もっと高い場合もあります。
会社から宿泊費が実費で支給されている方は、プラスマイルプランが規定の金額内であれば特に問題ないと思います。
出張での宿泊費が、定額支給の場合には出張先でのお小遣いがちょこっと減ってしまうかも知れません。
このように、プラスマイルプランがあるホテルで宿泊した場合、差額には注意が必要です。
通常プランとの差額は、マイルを買う「バイマイル (Buy Mile)」だと意識して、1マイルをいくらで購入することになるのか、考えると良いでしょう。
新幹線でマイルを貯める、まとめ
- ポイントサイトの案件で、マイルと交換できるポイントがもらえるものがあります。
- しかし、それらは、初回案件のみがほとんどです。
- また、新幹線の切符の受け取り・変更・支払い面の条件が厳しいので、注意しましょう。
- ポイントサイト経由で、新幹線+宿泊パックを申し込めば、1%前後のマイルが貯まります。
- ただし、新幹線+宿泊パックでは、指定席の変更はできません。
- エクスプレス予約などJRのサービスでは、使用できるクレジットカードに制限があります。
- 結局、高還元率のクレジットカードを使って、自動販売機・みどりの窓口で支払う方法に落ち着いています。
- マイラーに人気のクレジットカードは、Marriott Bonvoy AMEX プレミアムカードです。
- 宿泊が伴う出張の場合、ANAの@ホテルを使う方法があります。
- ANAの@ホテルであれば、クレジットカードのポイントに加えて、100円につき1マイルが貯まります。
- 「プラスマイル」プランの場合、1回の宿泊で300マイル、500マイル、1,000マイル貯められるケースもあります。
- プラスマイルプランは、通常プランよりも割高ですので、注意しましょう。
コメント
スマートEXで、
Suica Icoca(普通非接触型でクレジット連動必要なし)
と、任意のクレジットカード(私はSPG)と
連動させ、スマホから座席指定、グリーン、自由席
2か月前から乗車15分前まで
簡単に、EX割引で予約できて、非常に便利になっていますね。