陸マイラー問わず、人気があるTUMI(トゥミ)。
当サイトをご覧の方の中にも、TUMIのスーツケースやビジネスバッグなどの商品をお持ちの方がいらっしゃるかも知れません。
ネットでTUMIの商品を購入しようとしたら、詐欺サイト(偽通販サイト)が出てきたので、注意喚起を含めてご紹介。
TUMI(トゥミ)とは
TUMI(トゥミ)は、バッグの製造・販売を行っているブランドです。
防弾チョッキにも使われていた素材で作るバッグは、耐久性が高いことで知られています。
電車の中でも、ビジネスバッグとして使用されている方を目にします。
スーツケースも製造しているので、ひょっとしたら当サイトをご覧の方の中にも、TUMIのスーツケースを利用されている方もいらっしゃるかも知れませんね。
今回、TUMIのある商品が欲しくて、その型番(スタイル番号)を入れたら、googleの検索2件目に詐欺サイトが出てきました。
良く見ると怪しさいっぱいのサイトですが、騙される方がいないように、記事にします。
TUMI 偽オンラインショップ
今回出てきた、TUMIの偽オンラインショップのドメインは、
「tumionlineshopjapan.com」でした。
長いドメインですね。(万が一、間違えて購入に進まないよう、リンクは張りません。)
ちなみに、正規の(公式の)日本版 TUMI オンラインショップは、「tumi.co.jp」です。
パッと見た偽のオンラインショップは、以下のように良くできています。
上部には「TUMI(トゥミ)公式」なんて書いてあります。
今は2017年ですが、トップページの画像はJAPAN LIMITED EDITION 2016とあります。
商品の値段はどうか
商品の値段を見てみると、公式サイトのはずなのに、どの商品もかなり安い(笑)
例えば、17,820円の商品が10,692円、70,200円の商品が42,120円と40%引きになっています。
ここで、大抵の方は気がつくのではないでしょうか。
公式サイトなのに、安すぎると。
詐欺通販サイトの見分け方「特定商取引法に基づく表記」
残念ながら現在、TUMIに限らず偽の通販サイトがたくさん存在します。
気になる商品名などを検索して出てきたウェブサイトが、詐欺通販サイトかどうか判断する大きなポイントとして、「特定商取引法に基づく表記」があります。
これは、インターネットで通信販売をする場合、特定商取引法に基づく必要があり、そこで義務付けられている表記をしなければいけないものです。
具体的には、以下のような項目をサイト上に表示する必要があります。
- 販売業者名
- 代表責任者名
- 所在地
- 問合せ先
- 商品の販売価格
- 代金の支払い方法、支払い時期
- 商品の引渡し時期
- 返品についての事項
これらの、特定商取引法に基づく表記が無い場合、詐欺サイトあるいは悪質なサイトですので、ブラウザを閉じましょう。
特定商取引法に基づく表記があっても、内容を確認
仮に住所や連絡先が書いてあったとしても、架空住所・転送電話の場合もあります。
以前、怪しいと思った通販サイトがありました。
そこには、特定商取引法に基づく表記で住所が書かれており、実在する住所が書かれていました。
たまたまその住所近くを通る機会があり、そのビルを見てみたところ、空きテナントになっていました。しかも、しばらく空いている感じでした。ダミーの住所だったのでしょう。
この他、連絡先に電話番号などがなく、メールドレスのみになっており、そのメールアドレスが、フリーメールの場合には怪しいと思って良いでしょう。
フリーメールとは、例えばメールアドレスの@の後ろが、@gmail.com、@outlook.com、@yahoo.co.jpのようなものです。
TUMIの偽オンラインショップの場合は?
それでは、今回のTUMI偽オンラインショップの場合はどうでしょうか。
ウェブサイトの下部(フッター)は以下のようになっていました。
特定商取引法に基づく項目のページが存在しません。TUMI(トゥミ)公式とありますが、もちろん偽サイトです。
ちなみに、本当の公式サイトには、特定商取引法に基づく表記がしっかりとされています。
クレジットカードのアイコンも怪しいですね。
日本では見慣れないマークが並んでいます。逆に、日本ではお馴染みのJCBがありません。
その他のサービスにアファリエイトがあるのも怪しいです。
実際、そのページに行くと登録画面がありますが、こんな所に個人情報を入力したら、何されるか分かりません。
昔の悪徳通販サイトは日本語が怪しいのですぐに分かったのですが、このTUMIの偽オンラインショップでは、日本語の文章で極端に怪しいところがありませんでした。
悩ましいところです。
試しに、注文に進んでみる
今回、「tumionlineshopjapan.com」は明らかな偽サイトなのですが、どのようになるのか試しに注文に進んでみました。
カートに商品を入れ、レジに進むとメンバー登録画面が出てきます。
偽サイトであっても、このようなカートは正常に動きます。
銀行振込でお金を直接手に入れたり、個人情報やクレジットカード情報を取得するのが目的ですので、しっかり動くようになっているのでしょう。
請求先情報の入力欄が怪しい
請求先情報の画面に移ると、住所の入力欄が怪しいです。
日本では、都道府県 → 市区町村 → 建物名のように、大きな分類から小さな分類になるのが普通ですが、海外のように小さな分類から大きな分類になっています。
日本向けの通販サイトなのに不自然です。
さらに、都道府県のプルダウンをクリックすると・・・
なんだか見たことのない都道府県名が並びます(笑)
しかも、都道府県の選択なのに、京都市や、佐賀県佐賀市、大阪市が入ってきています。
この段階で、詐欺サイトと見抜けないと大変です。
ただ、気をつけなければならないのは、今回のこのTUMIの偽オンラインショップの詰めが甘いだけということ。
HTMLやCSSが分かる人であれば、住所の入力欄の順番入れ替えなんて難しく無いことが分かるでしょう。
TUMIに限らず今後出てくる偽サイトは、もっと日本語力が上がり、このようなミスをしなくなると思います。
配送料金も怪しい
架空の住所を入力して、次に進むと、やっぱり配送料金も怪しくなっています。
送料無料は分かりますが、「一律料金で 15円取るなら、いっそ送料無料にしておけ」という感じでしょうか。
料金設定自体が怪しいので、万が一ここまで疑問を持たずに進まれた方がいても、不審に思うのではないでしょうか。
クレジットカード支払い
送料無料にチェックを入れて進むと、クレジットカード払いの画面になりました。
先の、特定商取引法に基づく表記の所で説明したカードの種類には無かった、JCBが追加されています。
逆に、いくつか無くなっているロゴがあります。
なお、詐欺サイトで銀行口座が指定される時もあります。
大抵は、違法に開設した銀行口座ですので、詐欺サイトに使われているとその銀行に伝えると、すぐに口座を凍結してくれるはずです。
クレジットカード番号入力画面
カードの選択画面にチェックを入れて進むと、クレジットカード番号の入力画面になります。
ちなみに、適当にカード番号を入れてみたら、「Card No. Is Error!」とエラー表示されました。番号が正しいかチェックが働いています。
ただし、ここでカード番号を正しく入力したところで、正規のTUMIが届く訳ではなく、クレジットカードを不正利用されるだけです。
間違っても、このような偽サイトに個人情報やクレジットカード情報を入力しないようにしましょう。
ドメイン情報を調べてみる
「tumionlineshopjapan.com」のドメイン情報を調べてみました。
しかし、得られた情報は、2016年12月20日に取得したドメイン程度で、細かな運営者情報は出てきませんでした。
tumionlineshopjapan.comのドメインを正引きしてみる(IPアドレスに変換してみる)と、37.0.121.101 になりました。
37.0.121.0 – 37.0.121.255の範囲のIPアドレスは、ロシアのPallada VPS Serviceというところが管理しています。IPアドレスの範囲だけで見ると、ロシアの会社が使っているということです。
37.0.121.101に直接ブラウザでアクセスすると、kangle web serverという中国語のサイトにリンクされています。
今回の「tumionlineshopjapan.com」は、中国の会社が運営する共用サーバー内で運営されているのではないでしょうか。まぁ、予想通りというところです。
今回に限らず、偽の通販サイトに注意
今回はブログのネタとして取り上げましたが、実際にインターネット上には偽の通販サイトがたくさんあります。
それらのサイトは、よ~くチェックしてみると、おかしな所がたくさんあるのですが、パソコンやスマホ初心者の方は騙されてしまうかもしれません。
大手通販サイトの安心感
私は、できるだけ安く商品を買うために、価格.comなどで価格を調べることはしょっちゅうですが、多少の価格差であれば、最安値でなくてもAmazonで買っています。
また、Amazonでも、Amazonが配送する商品を主としており、Amazonマーケットプレイスの新規出品者からは買いません。
価格.comにおいてAmazonとの価格差が大きい場合には、安い店舗で買うときもあります。しかし、購入先が小さな会社の場合、手数料はかかりますが、代引きにしてリスクを抑えています。
インターネットに通販サイトはたくさんありますが、やはり信頼性という面では、Amazonや楽天、Yahoo!に入っている店舗の方が安心でしょう。
もちろん、これらの店舗においても、二段階認証をかけて、不正利用されないよう設定しています。
ネームバリューがある会社以外、自前でのウェブサイト内でのカートシステム・通販システムは、これから信頼性やアクセス数を稼ぐという面で厳しいのではないでしょうか。
以上、どなたかの参考になれば幸いです。
検索で当サイトにお越し頂いた方へ
この記事は、TUMIの偽サイトの内容ですが、当サイトでは地上でマイルを貯めて、飛行機に乗る方法をいろいろと説明しています。
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