2015年4月にオープンした、LCC専用として知られる成田国際空港 第3ターミナル。
「第2ターミナルから遠い」と言われる成田空港 第3ターミナルですが、実際には行き方なのか、体感してきました。
いつもよりも写真多めでご紹介致します。
初めての、成田国際空港 第三ターミナル
普段私は、国内線の利用としては圧倒的に羽田空港が多いです。というか、羽田だけです。
成田国際空港には、LCC専用のターミナルとなる「第3ターミナル」が、2015年4月から運用されています。
「陸マイラーブログを運営しているからには、一度使ってみなくては」という勝手な使命感(?)で、実際に利用してみました。
「貯まったマイルで行けばいいのに」と思われるかも知れませんか、あまりにLCCが安く、マイル単価で考えると1マイル=1円を切ってしまうというのも、大きな理由でしたが(笑)
最寄り駅は「空港第2ビル駅」
成田空港第3ターミナルには専用の駅はありません。
今後も、新設される可能性は、費用対効果と線路のルートから難しいのではないでしょうか。
最寄り駅は空港第2ビル駅(JR東日本、京成電鉄)で、そこから徒歩かバス移動になります。
京成スカイライナーなどを降りると、ご覧のように出口に第2・第3旅客ターミナル方面と表示されています。
改札のフロアまで上り、まっすぐ行くと第2ターミナル、左側のエスカレーターに向かうと第3ターミナル方向です。
今回は第3ターミナルが目的地なので、左側のエスカレーターに向かいます。
床に、第3ターミナルまでの距離が書かれている
第3ターミナルに向かうエスカレーターの前の床には、第3ターミナルまでの距離が表示されています。
その距離、660メートル。
不動産屋さんに言わせると徒歩9分(80m/分)の距離。
空港を利用する方はスーツケースなどの大きな荷物があることが多いので、もっと時間がかかります。
頑張って歩いてみます。
地面が色分けされており分かりやすい
空港第2ビル駅から第3ターミナルまでのルートは、地面に青い色分けがされています。
そのため、第三ターミナルに向かうのであれば、青色のラインを歩くことで、迷うことなく第三ターミナルまで到着できます。まるで、陸上のトラックのようです。
無料のターミナル間 連絡バス乗り場
第3ターミナルまで500メートルのところで、徒歩のルートと無料バスのルートが分かれます。
荷物が多い方は、この無料バスのルートに向かうと良いでしょう。
第3ターミナルができた当初は、この循環バスが遠回りするために時間がかかって不評でした。
しかし、2016年10月25日より近道のルートが設けられたため、所要時間が5分ほどに短縮されています。
バス乗り場の方向に進んだ場合、写真のようにバス乗り場に到着します。
ちょうど、黄色いバスが待っていました。
バスは離発着が多い時間帯は3分~5分間隔ですが、11:00~15:00は7分間隔での運行となっています。
第2ターミナル発のバスの運行時間は、4:30から23:00までと長いです。
(第3ターミナル発は、4:30から23:20)
荷物が大きい場合や、小さなお子様連れの方は、バスに乗った方が良いでしょうか。
第3ターミナルまでの徒歩ルートは?
今回は手荷物のみであることと、そもそもこのブログの取材のためということもありますので、徒歩で第3ターミナルに向かいました。
再び青いレーンに戻ります。
途中の道は、写真のように長い直線がいくつかあります。
何だか、色分けされたレーンに沿って、ボウリングでもやってみたくなる気分(?)
この日は台風が近づいている日でしたが、通路に壁があり、雨風はしのげます。
しかしながら完全に外ですので、冬は寒く夏は暑いのではないかと思います。
第3ターミナルまでの地図
空港第2ビル駅から、第3ターミナル駅までの間には、地図がいくつか掲げられています。
この写真を撮るまでに、結構歩いたかと思っていましたが、実際には半分も過ぎていなかったようです。
今回は手荷物1つだけでしたが、荷物が多いと大変ではないでしょうか。
休憩スペースが設けられている
成田空港第2ビル駅から、第3ターミナルまでのルートの間には、4か所に休憩スペースが設けられています。
写真には写っていませんが、写真の反対側には自動販売機も置かれています。
疲れた方は、ここで休憩をどうぞ。
まだまだ歩く
休憩スペースを通った後も、もうしばらくルートは続きます。
成田空港第3ターミナルに向かう通路の天井にも案内の文字があり、地面に書かれている青いラインと併せて、道を間違える可能性はかなり低いでしょう。
なお、この長いルートには高低差がほとんど無いのは幸いです。
駅やターミナルの高低差がある部分には、エスカレーターが設けられています。
最後のエスカレーター
駅から600mほど歩いた後、写真のエスカレーターが見えたら、第3ターミナルはもうすぐ!
エスカレーターの左側にはエレベーターが設けられていますので、荷物が大きい方はエレベーターをご利用下さい。
成田空港第3ターミナルに到着!
エスカレーターを上ってすぐに、第3ターミナルの入口が見えます。
私は普段の日でも1日に1万歩くらいは歩いているため、今回のルートは特に苦には感じませんでした。荷物が少ないこともあるでしょう。
荷物が大きかったり、成田からの帰りの場合には、バスを使って移動すると思います。
飛行機に乗るまでは、第3ターミナル内でさらに歩くことになります。
搭乗口によっては、空港第2ビルから合計で 1km以上歩くことが求められます。
成田国際空港 第3ターミナルの内部
ようやく到着した、成田空港第3ターミナルの様子です。
天井がなく、鉄骨梁の耐火被覆が剥き出しになっており、コストを削減している様子が伺えます。
国内の多くの空港は、出発と到着をフロアで分けていますが、成田空港第3ターミナルは同じフロアです。
そのため、出発と到着の方が分かりやすいように、青色が出発、赤色が到着のルートになっています。
青色のレーンの右側には、各航空会社のカウンターがあります。
最近は、スマートフォンを使ったオンラインのチェックインが多いと思いますが、チェックインの手続きが必要な方は、チェックインカウンターや自動チェックイン受付機をご利用下さい。
第3ターミナル内のお店(保安検査場前)
成田空港第3ターミナルには、いくつものお店が出ています。
そしてこれらのお店は、保安検査を受けるまでの通り道にあるため、必ずお店の前を通ることになります。
各店舗の概要は以下の通り
- ローソン (コンビニエンスストア)
- 東京食賓館 (和洋菓子)
- Fa-So-La DRUGSTORE (ドラッグストア)
- Fa-So-La BOOKS (書店)
- GRAN SAC’S(バッグ類)
- HIPSHOP (下着)
- SPRING SHOP 春 (食品・和洋菓子、和雑貨・民芸品)
- V store (バニラエア グッズ)
訪問時は、写真のローソンで簡単な買い物をしました。
レジには行列が出来ていましたが、通路側にあるセルフレジ2台は誰も居ませんでした。
操作は難しくないので、セルフレジでの買い物が良いのではないでしょうか。
広いフードコート
保安検査場に向かう途中、必ずフードコート前を通るプランになっています。
フードコートは座席数400以上ある広いものです。
フードコートの店舗は以下の通り。
- TATSU SUSHI (寿司)
- ぼてぢゅう屋台 (お好み焼き、たこ焼き)
- caffe LAT 25° (カフェ)
- フレッシュネスバーガー (ハンバーガー)
- 宮武讃岐うどん (うどん)
- 洋丼屋ONE BOWL (ステーキ丼、カレー)
- リンガーハット (長崎ちゃんぽん)
フードコートなので、店舗関係なくテーブルなどは共通です。
ゆっくりと食事されたい方は、第2ターミナルにあるレストランを利用すると良いでしょう。
フードコートのオープン時間は、4:00 ~ 21:00(カフェのみ、22時まで)と、朝早くから営業しているのは助かります。
ちなみに、フードコート左端にあるカフェべネの辺りが、空港に到着した方が通る場所になり、ミーティングポイントと表示されています。
国内外の空港から成田空港第3ターミナルに着いたときに、すぐにフードコートを利用できるとも言えますね。
長時間待機向けの北ウェイティングエリア
第3ターミナルに到着して気になることがありました。
それは、フードコートを含めても、椅子などが少なめ。
飛行機の出発や、誰かの到着を待つときの場所が少ないと思ったのです。
時間つぶしのための専用スペースが、「北ウェイティングエリア」で、第3ターミナルにも案内の看板が出ています。
北ウェイティングエリアには、畳スペースや充電できるスペースがあります。
しかし、その北ウェイティングエリアは、第3ターミナルにはありません。
第2ターミナルです。
そのため、北ウェイティングエリアを利用するためには、第3ターミナルから、約450m戻る必要があります。
最初から、飛行機の待ち時間が長いと分かっている場合には、第2ターミナル付近にある北ウェイティングエリアで時間つぶししてみてはいかがでしょう。
なお、成田空港第3ターミナルには、空港ラウンジ(クレジットカードラウンジ)はありません。
保安検査場
フードコートを左手に見ながら青色のレーンを進むと、保安検査場(セキュリティチェック)になります。
入口の担当者に搭乗券を見せると、中に入ることができます。
LCCは搭乗締め切りが早めなので、時間にゆとりを持って保安検査を通過しましょう。
搭乗口までは、まだまだ歩く
保安検査を通過したあと、搭乗口(ゲート)の番号によっては、まだまだ歩きます。
また、フロアも変わるため、エスカレーターにも乗ります。
保安検査場から最も近いのは、150A~Dです。
搭乗券を見て、150A~Dだった場合にはラッキーです。
逆に、最も遠いのは175番搭乗口です。
161~175搭乗口は、連絡ブリッジを渡ったサテライト部分になります。
サテライトのゲートの位置は次の写真の通り。
搭乗券のゲートが、161、162、163、164、171、172、173、174、175の場合には、サテライトになるためご注意を。
サテライトへの連絡ブリッジ
搭乗ゲートが161以降の場合、第3ターミナルの本館から離れたサテライトになり、サテライトに行くためには写真の連絡ブリッジを通る必要があります。
連絡ブリッジは、屋外扱いのスペースですので、冬は寒そうです。
サテライトへの連絡ブリッジからは、飛行機をみることができ、少しテンションが上がります。
この写真を撮影した日は、天候が悪かったのが残念でした。
第3ターミナル サテライト
連絡ブリッジを渡ると、ようやくサテライトに到着です。
第3ターミナルの本館と同様、こちらのサテライト部分もつくりはシンプル。
ソファーが置いてあるため、座って飛行機を待つことができます。
ジェットスターショップ
サテライト内にあり、オレンジ色が目を引くのは、ジェットスターのお店。
飲み物、おにぎり、サンドイッチ、お菓子の他、お土産やジェットスターグッズを取り扱っています。
簡単な軽食程度であれば、ここで済ませられます。
この他、アルコールも販売されていますが、「ジェットスターの機内では飲めない」という旨の注意書きがされていました。
営業時間は、朝4時30分~夜20時50分までと長いです。
V store vending
ジェットスターショップの奥にあるのが、V store vending。
自動販売機の集まりです。
飲み物、軽食の他、バニラエアグッズ、ガチャガチャが置いてあります。
営業時間は、ジェットスターショップと同じ営業時間は、朝4時30分~夜20時50分まで。
このようにサテライトには、ジェットスターショップと、自動販売機の集まりのV store vendingのみとなります。レストランやカフェもありません。
飲み物や簡単な食事以外に必要なものがあったら、保安検査前に買っておくのが良さそうです。
充電スペース
成田空港 第3ターミナル サテライト内には、充電スペースがいくつか設けられています。
電源は、100Vのコンセントの他、USB端子も設けられていますので、USBケーブルを持ってきていればスマートフォンの充電が可能です。
しかし、立って充電するスペースですので、ソファーに座りながら充電するためには長いケーブルが必要になります。
テーブルに置いて充電する場合には、盗難にご注意を。
ボーディングブリッジは無し
成田空港 第3ターミナルには、コストのかかるボーディングブリッジはありません。
地上(エプロン)を歩いて、飛行機に向かう形です。
雨に当たらないよう、屋根があるエプロンルーフが飛行機近くまで設けられていますが、写真のように隙間が空いていますので、風が強いと雨風に当たります。
実際にエプロンルーフを通るとこんな感じ。
沖止めされた飛行機にバスから乗り込むことは多々ありますが、このようにエプロンルーフで機内に向かうのは初めてだったので、新鮮な感じ。
エプロンルーフを通ると、機内に上がるタラップが見えますが、隙間が大きいので雨風に当たります。
まぁ、短時間ですから気にしない、気にしない。
成田空港 第3ターミナル まとめ
私は普段から比較的歩いている方だと思いますが、それでも成田空港第2ビル駅から、第3ターミナルの搭乗口までは距離があると思いました。
羽田空港の保安検査後のように、動く歩道があれば良いのですが、コスト削減のためにそのような設備はありません。
第3ターミナルを拠点としているLCC(ローコストキャリア)は搭乗締切が早いので、ゆとりを持って空港に到着しておきたいものです。
当日の混雑状況や、搭乗口(ゲート)の番号にもよりますが、やはり搭乗の1時間前くらいには空港に着くのが無難でしょう。
LCCはその安さが魅力。マイル単価を考えても・・・。
LCCは、チケットの融通の効きにくさ、手荷物の重量の厳格化、搭乗締切の早さなど様々な条件があるものの、そのチケットの安さは魅力です。
マイルがたくさん手元にあったとしても、利用する日程によっては、マイルを使うことを躊躇するくらい安いです。
例えば、成田 → 新千歳空港は、ANAの特典航空券ではレギュラーシーズンで片道7,500マイル必要です。
これに対して、LCCを使って利用者の少ない日程・時間の場合、片道6,000円を切りますので、1マイルの価値は1円を切ってしまうと言えます。
LCCが飛んでいない路線や、ビジネスクラス利用などでマイルを使うと、1マイル=2円以上は余裕ですので、貯まったマイルはできるだけ価値の高い使い方をしたいものです。
しかし、LCCによって飛行機旅が身近になるのは良いですね。
厳しい利用条件を把握しつつ、時には上手く利用したいものです。
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