イギリス、ファンボロー空港で7月に開催されたファンボロー国際航空ショー向けに、ANAのボーイング787-9型機のデモンストレーション動画が公開されています。
その動画にある、787型機の急上昇にビックリです。
航空祭向けのデモンストレーション飛行動画
今回ご紹介する動画は、航空祭向けに公開された、ANAの787-9型機によるデモ飛行です。
動画は、ANAGlobalCHのアカウントとBoeingのアカウントで、Youtubeにアップロードされています。
どちらも同じ内容の動画ですが、Boeingのアカウントで載っているものは、この記事作成時で300万回以上再生されています。ANAGlobalCHのアカウントの動画は1万程度なので大きな差です。
ご覧頂くと分かるのですが、離陸後すぐに787-9型機が、通常ではありえない急角度で上昇していきます。
失速して、墜落してしまうのではないかと思うほどの角度です。
カメラのアングル的に分かりにくいかも知れませんが、同じ787-9型機による、ベトナム航空のデモ飛行だと、その急角度がより分かります。
成田空港では、騒音対策のため、離陸後の上昇角度が急だとされていますが、それでもこんな角度では飛びません。
787型機はエンジンの省エネ性が凄いと言われることが多いですが、(乗客が居ないとは言え)機体の軽量さに加え、エンジンの性能そのものも凄いですね。
デモの飛行状況をみると、787型機は短期間で発注数が1,100機を超えるバカ売れ状況であるのも納得できる飛行性能です。
この急上昇を見て、自衛隊航空祭のF-15を思い出した
この動画のような急上昇は、空港の展望室で1日ずっと待っていても見られるようなものではありません。
動画を見て思い出したのは、自衛隊の航空祭での、F-15のデモ飛行でした。
もう10年以上、自衛隊の航空祭には行っていませんが、F-15のデモ飛行での急上昇は覚えています。
それは、↓の動画のようなものです。
こんな急上昇をしている間、パイロットには相当のGがかかっているのでしょうね。
最近の旅客機は騒音が抑えられていますが、戦闘機では性能重視ですので、上の動画の撮影ポイント付近で見ると、旅客機の比ではない位うるさいです。
エンジンの推力を格段に増すことができる、アフターバーナーを使っているとなおさらです。
787型機は、窓が大きいのがイイ!
このボーイング787型機ですが、今年の春に搭乗しています。
搭乗する時間帯によって、機種が異なりますので、しっかりと選んで乗りました。
座席は、ANAのウェブ上から座席指定で窓際を確保しましたが、搭乗して席についてすぐに分かるのは、その窓の大きさです。
座ってすぐに、窓が大きくて開放的であることが分かります。767型機に比べて約1.3倍の大きさとされていますが、その数字以上に感じます。
逆に、787型機を乗った後、別の(昔の)機種に乗ると、「窓、小さっ!」と思います。
良いものを経験してしまうと、比較する対象ができてしまうのが困ります。
787型機の室内騒音
787型機に乗ったのは国内線のため、長距離便のように高度が高くありません。
そのため、787の特徴のひとつである、気圧に関してはあまり分かりませんでした。
また、湿度についても同様。
座った座席は、エンジンの後ろの席で、45番前後だったと思いますが、機内の騒音についても、言われてみれば静かかなという程度でした。
スマホに入れたアプリで測ってみると、騒音値はdB(A)で85dB前後でした。
地下鉄の車内が80dB程度と言われますので、うるさいと言えば、十分にうるさいレベル(笑)
騒音の周波数のピークとしては、160~240Hz付近でした。
もう少し高い周波数がピークになるのではないかと思っていましたが、比較的低音域だったのが意外でした。
新しい機種が増えてくれるといいですね
燃費が良いために、航空会社にとってメリットがある787型機ですが、我々、乗客にとっても多くのメリットがあります。
燃費だけでなく、その高い性能は、今回のデモンストレーションの動画で十分に分かりました。
これだけの性能を持っていれば、普通の飛行は十分にゆとりがあると感じられます。
新しい機種への変更が、どんどん進んで欲しいと思うばかりです。
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