JR大阪駅に直結したアクセス抜群の「JPタワー大阪」上階にある、大阪ステーションホテル オートグラフコレクション。
これまでに泊まったホテルと比べて、朝食がダントツのホテルでした。ただし、朝食料金は驚愕の1人9,000円。
どのようなホテルなのか、当ブログ風にご紹介致します。写真多め。
大阪ステーションホテルとは?
大阪ステーションホテルは、旧大阪中央郵便局跡地を含む場所に立つ、高さ188m、39階建ての超高層ビル「JPタワー大阪」の上階に入る、マリオット系列のホテルです。
JPタワー大阪の中には、KITTE大阪という商業施設が入っています。下層階や地下階には飲食店がたくさん入っており、周辺の建物も含めて食事する場所はたくさんあります。
大阪ステーションホテルの場所とアクセス
大阪駅(梅田駅)を基点とすると、マリオット系ホテルには以下のホテルがあります。
- ザ・リッツ・カールトン大阪
- モクシー大阪新梅田
- ウェスティンホテル大阪
この3つのホテルのうち最も大阪駅に近いのは、ザ・リッツ・カールトン大阪。
大阪駅 桜橋出口から徒歩約7分。
モクシー大阪新梅田は、福島駅が最寄り。
ウェスティンホテル大阪も徒歩7分とオフィシャルサイトに書かれていますが実際には難しく、ホテルとJR大阪駅を結ぶシャトルバスが出ているくらいです。
これに対してJPタワー大阪に入る大阪ステーションホテルはJR大阪駅西口直結なので、ダントツに近い!
ザ・リッツ・カールトン大阪も駅近と思っていましたが、実際にJPタワー大阪から歩くと距離を感じます。
入り口
このページのタイトル画像や、大阪ステーションホテルのウェブサイトにも掲載されている、この入り口。
綺麗なデザインでなんかCGみたいになってしまいましたが、実際に撮影したものです。この入口は駐車場側のエントランス。
駐車場側エントランスから入ると、廊下のデザインと照明が印象的。ホテル全体のデザインは(株)乃村工藝社の小坂竜さんという方が担当。
マイラーにとって関係がある施設として、沖縄・那覇空港のAL国内線サクララウンジのデザイン担当もされています。
エントランスも廊下も、他には無いデザインで印象的。
大阪駅から電車でホテルに着く方は次のKITTE側のエントランスになります。
こちらがKITTE側(駅側の)エントランス。地上階(1階)にあります。
大阪駅西口改札を出て左に曲がるとJPタワー大阪はすぐ!
この自動ドアから大阪ステーションホテルに入ります。
フロントは1階ではなく29階なのでエレベータで上がりますが、エレベーターホールも美しい。
29階・フロント階
エレベータで29階まで上がるとフロント階です。フロントは南東向きなので線路は見えません。
フロントの他、ウォーターステーション、朝食会場となるレストランが線路側(大阪駅側)にあります。
ウォーターステーション
フロントの左側には、ウォーターステーションという給水所(?)があります。
昔の新幹線の中にあった、封筒型の紙コップで水を飲むことができます。昭和生まれの年代からすると懐かしいものですが、若い方にとっては何だこりゃ?となるかも知れません。
水を飲んでみましたが、別にウォーターサーバーのように水が冷たくなっている訳ではなく、地価が高い場所だけに、10年後くらいには改装されてそう と思ってしまいました。
このウォーターステーションの反対側の壁(上の写真を撮影している側)に時計があるのですが、その時計が面白いので是非ご覧ください。
ザ ロビーラウンジ
29階フロア北側には、ザ ロビーラウンジがあります。
このロビーラウンジからの夜景は、うめきた地域の景色の抜けが良くて良いです。
客室
29階のフロントの奥にあるエレベータに乗り換えて客室に向かいます。今回は南側の部屋だったので線路は見えません。
今回はBonvoyのポイント泊かつ3人宿泊のため、3人目のエキストラベッドを入れており、その代金はサービス料・消費税込みで19,000円程でした。
宿泊時、記事執筆時での必要ポイントは41,000~60,000ポイント。
近くにあるザ・リッツ・カールトン大阪は、54,000~87,000ポイントです。
部屋の広さは、大阪ステーションホテルは35m2~、ザ・リッツ・カールトン大阪は40m2~なので、リッツカールトン大阪の方が広め。
客室からの夜景
時間を進めて、客室からの夜景はこんな感じ。
大阪ステーションホテルの南側はビルが多く、30階以上の客室でも遠くまで見える訳ではありません。線路側・北側の部屋であれば遠くまで見通せるので、景色はかなり違うでしょう。
大阪ステーションホテルに近い梅田駅から御堂筋線に乗って20分、あべのハルカスにある大阪マリオット都ホテルだと、周辺に高い建物が無いため遠くまで見通せます。
大阪ステーションホテルの客室が30~38階。
大阪マリオット都ホテルの客室は38階~55階。
階高は違うでしょうが、大阪ステーションホテルの客室最高階=大阪マリオット都ホテルの最も低い階です。
この写真が、あべのハルカスにある、大阪マリオット都ホテルで宿泊したときの夜景。
大阪マリオット都ホテルに宿泊すると、60階の展望台に行ける無料引換券がもらえたので、そこから見るともっと凄い夜景が!
なお、あべのハルカスの展望台は、お金を払うと屋上にあるヘリポートに上ることができます。しかし三脚の持ち込みができないので夜景の撮影は難しいです。
浴室
ホテルの客室と浴室の位置関係はこんな感じ。
ガラス張りの浴室があり、このままでは客室から丸見え。
洗面台はこの写真の右側にあり、独立型です。客室から入口ドア側を見ると洗面台があります。
浴室と洗面台が丸見えなので、ベッド横にある引き戸を引くと・・・
クローゼットが出てくると共に、引き戸が浴室の目隠しになります。
スリッパ、部屋着、アイロンはここに置かれています。スリッパはふかふかなタイプ。
しかし!この引戸の幅は、部屋の広さより短いので、入口ドア側に行くと浴室は見えてしまいます。
大阪ステーションホテルのウェブサイトから客室の平面図をお借りして、引戸を引いたイメージを赤線で示したのがこちら。引戸が閉まっていても、テレビ側に寄ると入口ドアが見える位置関係です。
宿泊のメンバーが客室から外出しており、残った人がシャワーを浴びているタイミングで部屋に戻ると、入口ドアを開けた時に入室した人から浴室が丸見えになってしまいます。
(私が宿泊している時、家族との間にこの事故(?)が起きました)
近隣のマリオット系ホテル、W大阪、ザ・リッツカールトン京都、大阪マリオット都ホテル、ウェスティンホテルでも、浴室やシャワーブースはガラス張りなのでガラス自体は珍しくありません。しかしこれらのホテルは客室からは浴室が見えないような仕切りがあったり、入口ドアからは直視できないレイアウトになっています。
家族のように親しい関係なら良いですが、そうでない微妙な(?)、あるいはまだ初々しい関係で宿泊する場合、部屋の出入りも含めて入浴には注意が必要です。
フィットネス 30階
フィットネス(GYM)は30階にあり、24時間利用できます。
たくさんの機器が並んでおり、大阪市内を見ながらの運動ができます。
次の写真の一番手前のものはパワーミル・クライマーという商品で、エスカレータを逆に登るように、延々と階段を登る機器。大阪市内のホテルでもほとんど置かれていないということでした。
私は使っていませんが、相当しんどそう
30階にはOFUROという大浴場がありますが、38階のスペシャリティ、37階のTHE SUITE、各階にあるスイートの宿泊者のみ利用可能です。
日本一高い?9,000円の朝食
大阪ステーションホテルで衝撃的だったのは、朝食のクオリティと9,000円(税・サ込)という料金です。(Bonvoy会員の場合、7,500円の模様)
近隣のホテルでは、ザ・リッツカールトン大阪が宿泊者 4,500円(税・サ込。以下同じ)。
ヒルトン大阪が5,000円。
ザ・リッツカールトン京都が6,325円で、ザ・リッツカールトン東京は5,800円。
私が過去に宿泊した朝食の最高額は、東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブで7,500円でした。
しかしこの東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブも、2024年夏に滞在したときは6,000円に値下げされており、1品料理を頼まないビュッフェのみなら、4,000円になっていました。
調べてみたところ、神戸北のホテルの朝食は8,600円~でこれまでで最も高かったようですが、大阪ステーションホテルはこれを上回る9,000円で、朝食として日本一の価格設定なのではないでしょうか。
Marriott Bonvoyのプラチナエリートは朝食無料
朝食9,000円と日本一高い大阪ステーションホテルですが、Marriott Bonvoyの会員制度でプラチナエリート以上であれば2名まで無料になります。
私は昨年2023年に、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードで年間400万円以上の支払いをしたのでプラチナエリートになっており、この恩恵を受けられました。
本来、プラチナエリートの無料朝食は2名です。しかし、開業間もない頃に宿泊した為なのか、マリオット系のホテルによく泊まっているからなのか理由は良く分かりませんが、同室の宿泊者様全員(3人分)が無料になりました。
今回は2泊したので、2泊 × 3人 × 9,000円=54,000円分お得になりました。
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードは、年会費49,500円と維持費が高いクレジットカードです。
しかし、年間150万円利用で、大阪ステーションホテルのように50,000ポイント以内のホテルに1泊宿泊無料、年間400万円利用でプラチナエリートの資格をもらえます。
また、400万円分のカード利用により、Marriott Bonvoyのポイントが120,000ポイントほど溜まります。大阪ステーションホテルだったら、日程にもよりますが2~3泊できるポイント数です。
年会費無料のクレジットカードはたくさんありますが、それらで400万円利用した場合は40,000円分のポイント還元がいいところでしょう。
私の場合、プラチナエリートの無料朝食特典により、他のホテルでも無料朝食を何度も頂いているため、年会費49,500円相当は十分に取り戻しています。
ただし、マリオット系でもリッツカールトンは朝食無料が無いところもあるのでご注意を。
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードは、旅行好きで年間400万円のカード支払いが見込める方にとっては、非常に良いカードです。
THE-MOMENT GRILL& DINING
朝食は、29階のフロントと同じ階にあるTHE-MOMENT GRILL& DININGです。
THE-MOMENT GRILL& DININGは建物の北側に面しており、大阪駅北地区・うめきたが見渡せます。
窓からは梅田スカイビルが見えます。その手前にはウェスティンホテル大阪があるのですが、パークタワーの分譲棟と賃貸棟(写真中央右寄りの最も高いビル)に囲まれて見えなくなってしまいました。
パークタワーの賃貸棟、28~38階にはヒルトン系の最高級ホテル「ウォルドーフ・アストリア大阪」が252室の規模で入居し、大阪駅周辺のマリオット系 vs ヒルトン系の競争が激化の見込み。
ホテルの中身は分かりませんが、大阪駅からのアクセス面ではウォルドーフ・アストリア大阪よりも、大阪ステーションホテルの方が上ですね。
パン類
いろいろな種類の焼きたてのパンがたくさん。
実際に食べたのはクロワッサンと左側の車輪クロワッサン。
車輪クロワッサンは表面のチョコレートだけだろうと思って食べたところ、中に入っていたクリームが甘くて、甘いもの好きの私でもダメでした。
クロワッサンは美味しかったですが、ザ・リッツカールトン京都の朝食に出るピエールエルメのクロワッサンには勝てず。それでも、普通のホテルと比べたら十分美味しいのです。
寿司
大阪ステーションホテルの朝食では、お寿司が握られて提供されています。
既に握られたものが置いてある朝食はありますが、目の前で握っているのを朝食で食べられるホテルは珍しいと思います。
朝からお寿司、いいですね。
ローストビーフ、エッグステーション
写真はありませんが、ローストビーフの切り分け、オムレツ、エッグベネディクトのコーナー(エッグステーション)もありました。
しかし、2024年9月からサービスの変更があり、プラチナ会員以上で提供される無料朝食から、エッグステーションとスパークリングワインが無くなり、有料対応となりました。
プラチナ会員以上で9,000円の朝食が無料となるのは、他のマリオット系ホテルと比べてもサービス負担が大きいです。そのため、朝食「無料」 から、朝食「割引」などに変わることも想定内でしたので、今回程度の改悪は個人的には想定内です。
フルーツ・スイーツ
THE-MOMENT GRILL& DININGに入ったすぐの場所に、フルーツやスイーツ類が置いてあります。
実は朝食の写真をあまり撮影していません。
周りの目が気になるのもありますが、この朝食を食べていたのは外出時間のために6時30分~と早めで、年齢的なものか最近は小食になっているため。
サラダの他、先のクロワッサンやお寿司、おかずをいくつか食べたらそこそこお腹が膨れてきて、最後はフルーツだけを食べていました。
これまで泊まったホテルでは、ザ・リッツカールトン京都の朝食で出たフルーツがよく熟していて美味しかったのですが、ここ大阪ステーションホテルのフルーツはそれ以上でした。
大きなメロンの他、シャインマスカット、マンゴーなど他のホテルではあまり見ることが少ないものも。
大阪の北側の景色を見ながらまったり。
種類がたくさんあり、どれも美味しそうな料理なのですが、若い頃よりも食が細くなってしまい、たくさん食べられないのが残念です。
感覚的には、9,000円分のうち、3,0000円分くらいしか食べていないのではないかと。
(しかし体重は減らない)
大阪ステーションホテル まとめ
大阪ステーションホテルはその名の通り、大阪駅のすぐ近く、アクセスが抜群に良いマリオット系ホテルです。
ホテルのデザインは凝っており、様々なエントランスから客室に至るまで印象的。
そして、最も印象に残るのが、9,000円と日本一高いと思われる朝食。
しかし、思い出としては強烈に残る朝食になるのではないでしょうか。
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードで年間150万円使うと、宿泊日にもよりますが、カード利用で溜まったポイントとカード更新時の無料宿泊特典で2泊出来そうです。
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