クレジットカードの中でも、ゴールドカードなどを持つと、空港にあるカードラウンジ(空港ラウンジ)に無料で入ることができます。
多くのゴールドカードは年会費が必要ですが、「年会費が無料」かつ「空港ラウンジも使えるカード」がありますのでまとめてみました。
ゴールドカードであれば、カードラウンジが無料
国内の主要空港には、カードラウンジ(エアポートラウンジ・空港ラウンジ)と呼ばれるラウンジがあます。
全国のラウンジ一覧は以下のエントリーをご覧下さい。
通常はラウンジ利用は1,000円前後必要ですが、クレジットカードの中でゴールドカードと呼ばれる種類のものを持っていると、無料で利用することができます。
ラウンジ無料だが、年会費がかかるカード?
インターネットで情報を調べてみると、「無料で空港ラウンジを利用できるカード」として、ダイナースやアメックスを含めた、年会費が1万円以上必要なカード・ゴールドカードが紹介されていることがあります。
「それ、無料ちゃうやろ!」と言いたくなります。
例えばダイナースはカードの年会費が20,000円以上かかりますので、本当の意味でラウンジ無料ではありません。年会費でラウンジ分を払っているようなものです。
20,000円あれば、ラウンジを20回近く利用できてしまいます。
(実際にはカードの年会費には、ラウンジ利用だけでなく各種保険やサービスも含まれますが)
ここでは、年会費が無料で、かつ、空港のカードラウンジも無料になるクレジットカードを取り上げます。
年会費無料かつ、ラウンジも無料のゴールドカード
年会費が無料で、カードラウンジを利用できるクレジットカード・ゴールドカードには以下のカードがあります。
- エポスゴールドカード
- イオンゴールドカード
- ライフカードゴールド ESPECIAL
- NTTグループカードゴールド
- KKRメンバーズカード
それぞれのカードについて、概要と入会方法をご紹介致します。
エポスゴールドカード
エポスゴールドカードは、丸井グループが発行しているカードです。
ゴールドカードに限らずエポスカードは、ロイヤルホストやアパホテルズ&リゾーツのレストラン、カウボーイ家族など、5,000店舗以上のレストランやアミューズメント施設で優待が受けられる、おトクなカードです。
当然、丸井グループでの利用もおトクになるカードです。
この中で、ゴールドカードの位置づけの「エポスゴールドカード」は、国内の各空港のカードラウンジを無料で利用できます。
ただし、いきなりエポスゴールドカードを申し込むと、年会費5,000円が必要になってしまいます。
エポスゴールドカードを年会費無料で取得するには
エポスゴールドカードを年会費無料で取得するためには、以下の手順を踏む必要があるとされています。
- 年会費無料の、通常のエポスカードに入会
- 年間に50万円以上、エポスカードを利用する
- ゴールドカードへのインビテーション(招待)が届くので、申し込む
- 年会費無料でゴールドカードに!
このように、最低でも50万円使って招待をもらわないと、年会費無料のエポスゴールドカードは入手できないということです。
入会条件 | ゴールドカードへの招待を受けること |
年会費無料条件 | 招待により、ゴールドカードになること |
備考 | 全国の空港ラウンジ利用可能 |
ゴールドカードの家族に招待される、エポスファミリーゴールド制度
50万円使わなくても、家族にエポスゴールドカードを持っている人が居れば、その家族からの招待によってゴールドカードを持つことができます。
それが、エポスファミリーゴールドという制度です。
私はエポスゴールドカードを持っていますが、ゴールドカードになった理由は、このエポスファミリーゴールド制度を使って招待してもらったからです。
丸井グループの社員なら無料?
エポスゴールドカードですが、丸井グループの社員であれば無料で発行されると聞いたことがあります。
この理由のためだけに入社を検討するのはどうかと思いますが、入社を希望する会社が丸井グループだったら、ラッキーかも知れません。
イオンゴールドカード
イオンゴールドカードは、イオングループが発行するクレジットカードです。
全国のイオンの店舗に設けられている「イオンラウンジ」を無料で利用できます。
イオンゴールドカードは、空港ラウンジも使えますが、その対象は羽田、成田、新千歳、伊丹、福岡、那覇の6空港に制限されています。
2019年3月までは羽田空港のみが対象だったため、これでも増えています。
同じ年会費無料のエポスゴールドカードは、全国19空港が対象と3倍以上。
マイラーとしては、年会費無料のゴールドカードとしては、エポスゴールドカードを薦めます。
イオンゴールドカードを年会費無料で取得するには
一般的なイオンカード、イオンカードセレクトは、年会費無料です。
イオンゴールドカードも年会費無料ですが、イオンゴールドカードは招待制のため、いきなり申し込むことはできませんし、申込先もありません。
ゴールドカードへ招待されるためには最初に一般のイオンカードを作り、その後の各種サービス利用条件をクリアする必要があるとされています。
- 1年間の利用金額が100万円以上
- 累計の利用金額が500万以上
- 1年間にイオンカードを120回以上利用+80万円以上
- イオングループのみで年間60万円以上
なかなか条件が厳しいですね。
マイルが貯まるクレジットカードであれば、100万円のカード利用で1万マイルは貯まりますので、6空港に制限されたカードラウンジを無料利用するためだけにイオンカードを使うのはもったいなく思います。
この他、イオン銀行を利用して、以下のいずれかを満たすとイオンゴールドカードに招待されるようです。
- 投資信託の残高(時価評価額)が100万円以上
- 定期預金残高が500万円以上
- 個人年金保険の契約
投資信託だとお金をロスするリスクがありますが、定期預金残高500万円の条件であれば、リスクは少ないでしょう。
入会条件 | ゴールドカードへの招待を受けること |
年会費無料条件 | 無条件で年会費永年無料 |
備考 | 空港ラウンジが使えるのは、羽田空港のみ |
隠れた招待?ダイエーの元株主だと招待された
私は、イオンゴールドカードを持っているのですが、その招待条件は上のどれにも当てはまりません。そもそも、イオンカードも持っていませんでした。
それでも招待された理由は「ダイエーの株主だったから」です。
株主といっても、ダイエーでの買い物が割引になる株主優待目的で持っていただけなので、最低単元しかもっておらず、現金換算しても1万円程度でした(笑)
ダイエーがイオンに買収された後、ダイエーの元株主宛てに招待状が送られてきたため、そのタイミングでイオンゴールドカードを所有しています。
先の条件から見ると、1万円でゴールドカードに招待されたのですから、ありがたいものです。
カードの表面のデザインは、イオンゴールドカードと大差ありませんが、中央付近にdaieiと書いてあります。
ちなみに、私のイオンゴールドカードはショッピング枠は5万円まで落として、キャッシング枠はゼロ。
20日・30日にイオンに行く場合に使う程度です。
ライフカードゴールド ESPECIAL
ライフカードゴールド ESPECIALは、当ブログのコメント欄で情報を頂きました。(ありがとうございます!)
ライフカードゴールド ESPECIALは、ライフの提携カードの提携終了などに伴って、切替専用カードとして発行されているカードです。
ライフカードゴールド ESPECIALも年会費無料のゴールドカードですが、やはり招待制のため一定の条件をクリアしないと入手できないようです。
なお、ESPECIALが付かない、通常のライフゴールドカードは、年会費が必要なゴールドカードです。
入会条件 | 提携カードからの切り替え、招待制 |
年会費無料条件 | 無条件で年会費永年無料 |
備考 | 現在は募集・招待無し? |
NTTグループカードゴールド (2023年7月末終了)
NTTグループカードゴールドは、NTTグループが発行するカードでした(2023年7月終了)。
VISAとMASTERの2種類があります。
国内の主要空港に設けられているカードラウンジの他、ハワイ・ホノルル国際空港と韓国・仁川国際空港のラウンジも使えます。
ただし、国内の主要空港とハワイ・韓国のカードラウンジは、VISAとMASTERで利用できる・出来ないの違いがありますので、注意が必要です。
NTTグループカードゴールドを年会費無料で取得するには()
NTTグループカードは招待制ではないので、下記のオフィシャルサイトから普通に申し込むことができます。
年会費は「条件付き」で無料となります。
その条件とは、年間に100万円以上のカード利用です。
この条件を満たさない場合、年会費5,400円が必要です。
NTTグループカードゴールドは、ANAのマイルと交換できますが、交換率は0.2%とANAカードの5分の1です。
そのため、空港ラウンジ利用の他は、陸マイラーにとっては大きなメリットはなさそうです。
100万円の利用はANAカードであれば、10,000マイル貯まります。
年会費無料のために100万円使うのなら、エポスゴールドカードの招待のために年間50万円使い、その後メインカードを他のカードに変えた方が良さそうです。
KKRメンバーズカード
KKRメンバーズカードは、デザインはゴールドですが、メンバーズカードという扱いです。
入会金・年会費無料のクレジットカードですが、残念ながら一般の方は申し込むことができません。
このカードは、現職の国家公務員の方、または国家公務員のOBの方のみが入会できるクレジットカードだからです。
入会条件 | 現職の国家公務員の方、または国家公務員のOBの方 |
年会費無料条件 | 条件無しで年会費無料 |
備考 | 全国の空港ラウンジ利用可能 |
KKRメンバーズカードを年会費無料で取得するには
条件無く、年会費は無料です。
しかし、先ほどの通り、入会できるのは現職の国家公務員の方、または国家公務員のOBの方のみです。
国家公務員である方にとっては良いカードではないでしょうか。
マイルが貯まるカードではないので、他にマイルを貯めるカードを作り、空港のラウンジを利用する時だけ使う形になるかも知れません。
セブンカード ゴールド?
年会費無料で持てるゴールドカードとして、セブンカード ゴールドがあります。
セブンカード ゴールドは、一般申込はできず、インビテーション(招待)を受ける必要があります。
ゴールドとありますが、通常のセブンカードと比べてのメリットはショッピングガード保険だけで、空港のカードラウンジは利用することが出来ません。
そのため、陸マイラーとしては、あまり積極的に入会する必要はなさそうです。
初年度のみ年会費無料で、ラウンジも使えるカード
これまで、通常の年会費が無料でラウンジが利用できるカードを紹介してきました。
しかし、「初年度のみ年会費無料」という条件であれば、たくさんのカードが候補になります。
- アメリカン・エキスプレス・カード
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
- JCBゴールドカード
- JCB GOLD EXTAGE
- 三井住友VISAプライムゴールドカード
- 三井住友VISAゴールドカード
翌年からは年会費が必要ですので注意が必要です。
年2,000円(税別)・楽天ゴールドカード。 ただし年2回限定
- 年会費無料になる、インビテーションを受けるまでが面倒
- 年間100万円も、クレジットカード決済しない
- 年会費が初年度無料になるカードを、毎年作るのは面倒
- 国家公務員でもないので、KKRメンバーズカードは作れない
- しかし、空港のラウンジは無料で使いたい
- 年会費が、2,000円(税別)くらいであればかまわない
といった方向けのカードがあります。
それは、2016年9月に発表になった、楽天ゴールドカードです。
楽天が発行するクレジットカードにはこれまで、
年会費無料の「楽天カード」と、
年会費10,000円(税別)の「楽天プレミアムカード」
がありました。
楽天ゴールドカードは、これまでの楽天カードと、楽天プレミアムカードの中間に位置するカードです。
年会費は、2,000円(税別)と安いですが、全国にある空港のクレジットカードラウンジを利用できます。
※楽天ゴールドカード改悪
楽天ゴールドカードのサービスが改悪され、2018年9月1日から空港ラウンジの無料回数が年2回に限定されました。
そのため、ラウンジ以外に楽天ゴールドカードをのメリットを感じられない方には、入会するメリットが無くなりました。
まとめ
年会費が無料で、かつ、空港のカードラウンジが無料になるカードは、数は少ないものの存在します。
しかし、それらは招待制が主であるため、カードの利用などで実績を積む必要があります。
この中でおススメは、全国の空港ラウンジが使え、招待への条件が比較的低い、エポスゴールドカードだと思います。丸井を初めとして、5,000以上のお店で割引が受けられるという、カードそのものの機能も魅力です。
エポスゴールドカードへの招待のためには、最初にエポスカードを作る必要があります。
エポスカードのオフィシャルサイトで入会しても何もありませんが、ハピタスをはじめとしたポイントサイト経由で入会すると、数千円分のポイントがもらえるのでおトクです。
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