年会費無料の楽天カードと、年会費 34,100円のspg AMEX、どちらがお得?比較してみた

年会費無料の楽天カードと、年会費 34,100円のspg AMEX、どちらがお得? SPGアメックス

当サイトのコメント欄にて、楽天カードとspg AMEXの比較に関する質問が届きました。

質問者の同僚の方によれば、楽天カードの方が良いということです。

実際にどちらが得か、検討してみました。

 

同僚は、楽天カードが良いと言うけれど

当サイトのコメント欄に、以下の質問を頂きました。

現在カードを変えようかと迷っているので、よろしければアドバイスをいただきたいです。

SPGアメックスを作ろうと思っていたのですが、同僚にポイントを考えると楽天カードがいいと言われています。
今はアメックスゴールドを使っていて、年間の利用額はだいたい700万円くらいです。
やはりポイントの使いみちがショッピングかマイル・ホテル宿泊かで判断するべきでしょうか?

他の判断材料もあれば教えていただきたいです。
よろしくお願いします。

年間のカード利用額が700万円とは凄いですね。
年収1,000万円あっても、可処分所得を考えると、カードの利用額としては、700万円には届きませんので。

会社の出張費や各種経費を立て替え払いしているのであっても、なかなかの金額です。

ちなみに、アメックスゴールドカードは、年会費 税込31,900円です。

 

楽天カードとspg AMEXのサービス比較

ご質問には、楽天カードには楽天プレミアムカードや、楽天ゴールドカードもありますが、年会費無料の楽天カード(ノーマル)だと仮定して話を進めます。

ちなみに私は以前、プライオリティパスのための楽天プレミアムカードを持っていましたが、経費節約のため、現在は年会費無料の楽天カードにしています。

それでは、カード概要の比較です。

項目 spg AMEX 楽天カード
年会費(税込) 34,100円 0円
貯まるポイント Bonvoyポイント 楽天ポイント
還元率(一般) 100円=3ポイント 100円=1ポイント
還元率(公共料金) 200円=3ポイント 100円=1ポイント
更新時サービス ○無料宿泊1泊 ×無し
空港ラウンジ利用 ○(同伴者1名まで) ×(利用できない)
海外旅行傷害保険
適用条件 ○自動付帯 △利用付帯
傷害死亡 5,000万~1億円 2,000万円
傷害治療 200~300万円 200万円
疾病治療 200~300万円 200万円
賠償責任 4,000万円 2,000万円
救援者費用 300~400万円 200万円
携行品損害 50万円 20万円
家族特約 あり(保証額は異なる) 無し(要家族カード)
乗継遅延費用 最高2万円 無し
受託手荷物遅延 最高2万円 無し
受託手荷物紛失 最高4万円 無し

spg AMEXは、電気、ガス、水道などの公共料金は、貯まるポイントが半分になってしまうのは残念なところです。

海外旅行の保険で考えたとき、楽天カードは利用付帯のため、海外旅行に関する支払いを楽天カードで支払わないと、そもそも保険の対象となりません。

陸マイラーは、貯めたマイルと交換して航空券を入手することが多いと思いますので、意外とこの部分のハードルが高かったりします。

spg AMEXは自動付帯のため、保険の適用に関するハードルは低いです。
spg AMEXは自動付帯に加えて、利用付帯のサービスもあり、利用付帯をクリアすると保証額が増額されます。

 

カード利用700万円で貯まるポイントの比較

spg AMEXは通常のショッピングと、公共料金の支払いで貯まるポイント数が変わります。

今回は、ご質問者が4人家族と仮定して光熱費等を定め、得られるポイントを計算してみました。

項目 年間利用額 spg AMEX 楽天カード
電気代 150,000円 2,250 1,500
水道代 72,000円 1,080 720
ガス代 60,000円 900 600
携帯代 240,000円 3,600 2,400
一般利用 6,478,000円 194,340 64,780
合計 202,170 70,000

ざっくりと、
spg AMEXの場合は、202,000 Marriott Bonboyポイント
楽天カードは、70,000 楽天ポイント
になります。

spg AMEXは、100円の利用により3ポイント、楽天カードは100円の利用により1ポイントと、そもそもポイントの貯まり方が3倍違うので、この数字だけでは単純に比べられません。

 

楽天ポイントも、Bonvoyポイントも購入できる

楽天ポイント、MarriottのBonvoyポイント、実はどちらもポイントを購入することができます。

ポイントを購入した時の価値を比較してみます。

【楽天ポイントの場合】

楽天ポイントは、コンビニに行って、楽天ポイントギフトカードを購入してチャージすれば、楽天ポイントとして利用できます。

3,000円分の楽天ポイントギフトカードであれば、3,000楽天ポイントです。

つまり、1ポイント=1円で等価です。

先のカード利用の条件で溜まる70,000楽天ポイントは、やはり70,000円分の価値です。

 

【Marriott Bonvoyポイントの場合】

MarriottのBonvoyポイントは、会員であればマリオットのウェブサイトから、年間50,000ポイントまで購入できます。

購入単価は、1,000 Bonvoyポイント当たり、12.5 USドルです。
年間上限 50,000 Bonvoyポイントの場合、625 USドルになります。

計算を簡単にするため、1ドル=100円と仮定すると、1 Bonvoyポイント=1.25円になります。(今は1ドル=105円程度なので、楽天カードに有利側の計算)

今回のカード利用条件で得られる202,000 Bonboyポイントを仮に購入した場合、
202,000 × 1.25円 = 252,500円必要だということです。

楽天カードの70,000円と比べると大きな金額差になりました。

 

割引での購入セールも

Bonvoyポイントの購入ですが、年に数回セールが実施されます。

例えば2020年10月に行われていたセールでは、50%のボーナスが加算されました。
さらに年間50,000ポイントまでの購入条件も、3倍の150,000ポイントに緩和されています。

Bonvoyポイントの50%ボーナスセール

50%セールの場合、例えば 100,000 ポイント+ボーナス 50,000ポイント=15万ポイントを、1,250 USドルで購入できます。

計算を簡単にするため、1ドル=100円と仮定すると、1 Bonvoyポイント=0.83円になります。

ボーナスにより、1ポイント当たりの価値が下がった形です。

今回のカード利用条件で得られる202,000 Bonboyポイントをこのセールで仮に購入した場合、202,000 × 0.83円 ≒ 168,330円必要です。

Bonboyポイントを安く購入したとしても、楽天カードの70,000円と比べると大きな金額差です。

カード年会費の差である、34,100円を考慮してもこの金額差は埋められません。

 

ポイントを購入したと仮定した場合の比較 まとめ

「カード利用700万円で得られるポイントを購入した」と仮定した場合の価値は以下の通りです。

  • 楽天カードの場合 (70,000ポイント)
    • 70,000円分のポイントが獲得できる。
  • spg AMEXの場合 (202,000ポイント)
    • 168,000~250,000円相当のポイントが獲得できる。

この時点で、年会費の差を考慮してもspg AMEXを持った方が良いと思うのですが、さらに飛行機利用や、ホテル宿泊した時のことを考えます。

 

飛行機で比較した場合

それでは次に、spg AMEXと楽天カードで得られたポイントを元に、航空券を入手することで比較したいと思います。

【楽天カードの場合】

楽天トラベルで買った航空券購入代金から 7万円分(=70,000楽天ポイント)安くなります。

東京~那覇往復のJAL便の場合、朝発の使いやすい時間帯の飛行機は、特便を使って片道 30,000円くらいなので、1人往復は買えますが、2人分となると7万円では難しいと思います。

格安航空のジェットスターやピーチを使えば、日程によっては2人分のチケットを買えると思いますが、年間のカード利用が700万円の方であれば、やはりフルサービスキャリアのJAL・ANAを選ぶと思います。

 

【spg AMEXの場合】

Bonvoyポイントは、JAL・ANAは当然ながら、世界の多くの航空会社のマイルと交換できます。

ANA・JALマイルに交換する場合、30,000 Bonvoyポイント → 10,000マイルと交換できます。

通常のショッピングでは、100万円の利用で30,000 Bonvoyポイント貯まるため、マイルへの交換率は1.0%ということになります。

ANAやJALマイルへの交換の際、60,000 Bonboyポイント単位で交換すると、ボーナスマイル 5,000マイルが入るため、60,000 ポイント → 25,000マイルとなり、実質1.25%の交換率で交換できます。

202,000ポイントを、ボーナスポイントの効率良くマイルと交換するためには、60,000ポイント刻みが良いため、今回は18万ポイントを交換するのが効率が良いことになります。

18万ポイントを交換した場合
(180,000/3)×1.25 = 75,000マイル

ANAとJAL、どちらに交換してもこのマイル数です。
残りの30,000ポイントも交換する場合は若干交換率が下がるものの、合計で85,000マイルになります。

 

私自身ANAのマイラーから始まりましたが、JALの方が特典航空券の空きが多いので、JALに交換した方が特典航空券を取りやすいです。

85,000マイルは、ANAやJALでハワイ往復をビジネスクラスで乗ってお釣りがくる程度のマイル数です。

JALの場合、プレミアムエコノミーであれば、60,000マイル、エコノミーであれば40,000マイルなので2人分になります。

 

次は国内線、人気の沖縄行きで考えてみます。

羽田~沖縄(那覇)の往復での必要マイル数は、以下の通りです。

ANA JAL
閑散期 14,000
通常期 18,000 15,000
繁忙期 21,000

JALの場合、ANAのように閑散期や繁忙期の必要マイルの増減がありません。
(必要マイルが減るJALカード割引というサービスもありますが、今回のカード比較の検討にJALカードが入っていないため含めていません)

85,000マイルあれば、JALの場合で5人往復分+1人片道分、ANAの通常期の場合で、4人往復分+1人片道分の羽田~沖縄(那覇)航空券が入手できることが分かります。

 

ブリティシュエアウェイズのAviosに交換する方法も

もう少し掘り進めます。

Bonvoyポイントは、航空会社のマイルの交換先が豊富で、例えばブリティッシュエアウェイズ(以下、BA)のマイル・Aviosにも交換できます。

単純な交換率は、ANAとJALと同じなのですが、BAは、さらにボーナスマイルを設ける場合があります。例えば以前は、30%のボーナスが付きました。

このケースでは、最大で1.25×1.30=1.625%の還元率になります。

今回の条件で具体的に計算すると、

(180,000/3)×1.25×1.30 +(30,000/3)×1.00×1.30 = 110,500マイル

になります。

 

BAの何が良いのかというと、国内線であればJALに乗れるということです。しかも、路線によってはJALのマイルを使うよりも必要マイルが少なくなります。

必要マイルの比較

羽田発 JAL British Airways
札幌 15,000 12,000
大阪 12,000 12,000
福岡 15,000 12,000
沖縄(那覇) 15,000 18,000

羽田~札幌や、羽田~福岡の往復は、JALマイルだと15,000マイル必要ですが、BAのマイルだと12,000マイルで済みます。(逆に、羽田~沖縄(那覇)や宮古島へは、BAの方が必要マイルが増えます)

仮に、BAのボーナスマイルのタイミングでBAのマイルに交換することができれば、 110,500マイルと交換できるので、110,500÷12,000=9人分の往復航空券の入手が可能です。

さらにBAによる特典航空券のメリットとして、特典航空券を利用できるのが、家族に限定されず、知人や恋人なども対象になるということです。

JALとANAは、特典航空券を利用できる対象範囲を2親等以内などと限定していますが、BAはその範囲が広いのです。
また、BAのマイルでJAL国内線の特典航空券を発券した場合、1人当たり数百円の手数料がかかるものの、キャンセルの場合にはその手数料だけで済み、マイルは戻ってくるのはメリットです。

ANAの場合特典航空券のキャンセルは3,000マイル、JALは3,100円が必要と、キャンセル時の負担は大きいです。

 

ちなみに、BA → JALのように、ユナイテッド航空のマイルでANA便に乗ることもできますが、特典航空券はANAよりもJALの方が空いているので、利用したことはありません。

 

飛行機で比較した場合 まとめ

「カード利用700万円で得られるポイントを、有償航空券の割引や特典航空券と交換する」と仮定した場合のまとめは以下の通りです。

  • 楽天カードの場合
    • 楽天トラベルから予約してポイント利用することで、航空券購入代金から、70,000円分安くなる。
  • spg AMEXの場合
    • ANA・JALの場合、85,000マイルと交換できる。
    • 85,000マイルは、ANA・JALともにビジネスクラスでハワイ1人往復できてお釣りがくる程度。
      エコノミーの場合、ハワイ往復2名の発券が可能な程度のマイル数。
    • 国内線の場合、85,000マイルは、JALの場合で5人往復分、ANAの通常期の場合で、4人往復分の羽田~沖縄(那覇)航空券と交換できて、お釣りがくるマイル数。
    • ブリティッシュエアウェイズで、30%のボーナスマイル期間に交換できれば、11万マイルを超え、JALの特典航空券に交換した場合、羽田~札幌間の9人分の往復航空券と交換できる。

7万円分では、ANA・JALでハワイビジネスクラス往復は無理でしょう。

また、羽田~那覇間で考えても、7万円で4~5人分のANA・JALの航空券を購入するのは困難でしょう。

 

マリオット系ホテルの宿泊で比較した場合

次に、spg AMEXと楽天カードで得られたポイントを元に、マリオット系ホテルに宿泊する場合で比較したいと思います。

【楽天カードの場合】

楽天トラベルで予約したマリオット系ホテルの代金から 7万円分(=70,000楽天ポイント)安くなります。

例えば、リッツカールトンを10万円で予約した場合、70,000楽天ポイントを使えば、3万円の持ち出しで済みます。

【spg AMEXの場合】

Bonvoyポイントは、マリオット系ホテルの宿泊(通常は大人2名)に使うことができます。
(子供の添寝や、エクストラベットの費用の有無等はホテルによって対応が異なります)

宿泊に必要なポイントは、ホテルのカテゴリーと、宿泊する時期によって異なります。

カテゴリー オフピーク
(閑散期)
スタンダード ピーク
(繁忙期)
1 5,000 7,500 10,000
2 10,000 12,500 15,000
3 15,000 17,500 20,000
4 20,000 25,000 30,000
5 30,000 35,000 40,000
6 40,000 50,000 60,000
7 50,000 60,000 70,000
8 70,000 85,000 100,000

日本国内には、カテゴリー2以下のホテルが無いため、国内宿泊の場合の選択肢はカテゴリー3からになります。

カテゴリー3は、日本国内ではフォーポイントバイシェラトン函館のみです。

これらのホテルにスタンダードの時期に宿泊する場合、17,500ポイント必要です。
202,000 Bonboyを利用する場合は、11泊もすることができます。

 

カテゴリー4には、宮崎県のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート、そして、2020より全国に開業する、フェアフィールド・バイ・マリオットがあります。

写真は、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート。

宮崎県のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート

これらのホテルにスタンダードの時期に宿泊する場合、25,000ポイント必要です。
202,000 Bonboyを利用する場合は、8泊することができます。

 

もう少しカテゴリーを上げて、カテゴリー6のホテル(通常期:50,000ポイント)に宿泊した場合、

  • 軽井沢マリオットホテル
  • 東京マリオットホテル
  • ザ・プリンス さくらタワー東京
  • メズム東京オートグラフコレクション
  • ウェスティン ホテル大阪
  • JWマリオットホテル奈良
  • オキナワ マリオットリゾートスパ

などのホテルに、合計4泊できます。写真はウェスティンホテル大阪。

ウェスティン ホテル大阪

ちなみに、同じホテルで4連泊分をポイント交換すると、5泊目が無料になるサービスがあるため、連泊であれば、4泊分のポイントで5泊できます。

 

最上級のカテゴリー8のホテル(通常期:85,000ポイント)の場合、以下のホテルに2泊できます。

  • ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町 ラグジュアリーコレクションホテル
  • 東京エディション虎ノ門
  • ザ・リッツ・カールトン東京
  • ザ・リッツ・カールトン京都
  • 翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都
  • イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古

写真は、ザ・リッツ・カールトン京都。

リッツカールトン京都

いずれも、素敵なホテルばかりです。

 

部屋のグレードアップの可能性も

spg AMEXを所有すると、それだけでBonboyのメンバー(平会員)から2ランク上の「ゴールドエリート」になります。

ゴールドエリートは、部屋がアップグレードする可能性があります。
(空き状況にもよるので、必ずアップグレードされるものではありません。)

また、こちらも空き状況によりますが、14:00までのレイトチェックアウトが可能です。

ポイント宿泊の場合、いわゆる素泊まりになり、朝食は付きませんので朝食代金が別途必要です。(ゴールドエリートよりもさらに1つ上のプラチナエリート以上では朝食がつきます)

 

マリオット系ホテルの宿泊で比較した場合 まとめ

「カード利用700万円で得られるポイントを、マリオット系ホテルの宿泊に利用する」と仮定した場合のまとめは以下の通りです。

  • 楽天カードの場合
    • 楽天トラベルから予約してポイント利用することで、宿泊代金から、70,000円分安くなる。
  • spg AMEXの場合
    • カテゴリー4のホテルに、11泊できる。
    • カテゴリー4のホテルに、8泊できる。
    • カテゴリー6のホテルに、4泊できる。連泊の場合は5泊できる。
    • カテゴリー8のホテルに、2泊できる。

マリオット系ホテルで最もカテゴリーの低いカテゴリー3でも、11泊を70,000円で済ますのはGotoキャンペーンを利用しても難しいと思います。

 

飛行機+宿泊で比較した場合

ここまでの文章で7,500文字を超えてしまいましたが、カード利用によって貯まったポイントを飛行機+宿泊に利用した場合での組み合わせも考えてみます。

【楽天カードの場合】

楽天トラベルで買った航空券+宿泊パックツアーの代金から 7万円分(=70,000楽天ポイント)安くなります。

【spg AMEXの場合】

202,000 Marriott Bonboyポイントのうち、交換率良くマイルに交換するため、12万マイルをANA・JALマイルに交換すると、50,000マイルになります。

JALマイルの場合、15,000マイルで羽田~札幌、福岡、宮崎、沖縄(那覇)の往復航空券と交換できますので、50,000マイルだと3人分まで特典航空券を発行できます。

札幌、福岡、沖縄の便は特典航空券も人気で取りにくいので、穴場(?)の宮崎の場合、JALでもANAでも15,000マイル。

202,000 – 120,000 = 82,000マイルあれば、カテゴリー4のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに、ピーク(繁忙期)も2泊、通常期で3泊、オフピーク(閑散期)であれば4泊できてお釣りがきます。

つまり、羽田~宮崎 往復+シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート2~4泊が全てポイントで賄える形になります。

Gotoキャンペーンがあったとしても、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートで2~4泊して、70,000円では足りないでしょう。

 

飛行機+ホテルの宿泊で比較した場合 まとめ

「カード利用700万円で得られるポイントを、飛行機+マリオット系ホテルの宿泊に利用する」と仮定した場合のまとめは以下の通りです。

  • 楽天カードの場合
    • 楽天トラベルから航空券+宿泊パックツアーを予約してポイント利用することで、70,000円分安くなる。
  • spg AMEXの場合
    • 2名の場合、羽田~宮崎往復 の飛行機+シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートで2~4泊が賄える。
    • 他の組み合わせでも、大人2名分の国内線 特典航空券+1~2泊のマリオット系ホテルの宿泊が可能。

カード利用が700万円あると、spg AMEXであれば、それだけで飛行機を使った国内旅行が1回出来てしまう感じです。

 

カードを更新したときの比較

楽天カードは年会費無料、spg AMEXは34,100円(税込)です。

カードを更新したときの比較をしてみます。

【楽天カードの場合】

年会費無料のため、支払いはありませんが、更新によるサービス等もありません。

 

【spg AMEXの場合】

年会費の34,100円(税込)が、ショッピング等の利用額にプラスして請求されます。

年会費支払い後、50,000 Bonvoyポイント以内のホテルに無料宿泊できるリワードが、ご自身のBonvoyアカウントに追加されます。

無料宿泊特典リワード

リワードの使い方は簡単。

マリオットのウェブサイトまたは、スマホアプリからホテルをポイントで検索し、サーティフィケートを使うオプションに、このリワードを使うチェックを入れて予約するだけ。

電話をかけなくても、ウェブあるいはスマホだけで完結します。

50,000ポイントは、以下のカテゴリーとシーズンになります。

カテゴリー オフピーク
(閑散期)
スタンダード ピーク
(繁忙期)
1 5,000 7,500 10,000
2 10,000 12,500 15,000
3 15,000 17,500 20,000
4 20,000 25,000 30,000
5 30,000 35,000 40,000
6 40,000 50,000 60,000
7 50,000 60,000 70,000
8 70,000 85,000 100,000

宿泊する時期とホテルのカテゴリーによりますが、本来であれば34,100円以上の宿泊費が必要なホテルが珍しくありません。

例えば比較的最近開業した、メズム東京オートグラフコレクションはカテゴリー6で、スタンダード期の宿泊ポイントは50,000ポイントです。

このホテルに有償で宿泊する場合を調べると、最低通常料金で5万円以上は必要なので、年会費以上のメリットがあります。

ただし、同じリワードの利用方法でも、例えばカテゴリー4のフォーポイントバイシェラトン函館の場合、現金で宿泊しても1万円足らずの時がありますので、有効に使いましょう。

リワードは1泊分なので、25,000ポイント×2泊のようには利用できません。

 

カードを更新した時の比較 まとめ

楽天カード、spg AMEXを1年以上所有し、カードを更新したときのまとめは以下の通りです。

  • 楽天カードの場合
    • 何も無し
  • spg AMEXの場合
    • 50,000 Bonvoyポイント以内で宿泊できるマリオット系ホテルに、無料宿泊できる。

 

楽天での利用、マリオット系以外の宿泊で比較

これまで、飛行機や宿泊など、spg AMEXに有利な内容になっていることも否めませんので、その他でのポイント利用で比較してみます。

【楽天カードの場合】

楽天市場、楽天トラベルふるさと納税、楽天モバイル、楽天ブックスなど、楽天経済圏での利用の中から、 7万円分(=70,000楽天ポイント)安くなります。

ヒルトン、ハイアット、プリンスホテル、星野リゾート、リッチモンドホテルズ、ダイワロイネットホテルズ、アパホテル、ルートインなど、楽天トラベルで予約できるホテルであれば、チェーンは問わずに、ポイント利用での割引が可能です。

【spg AMEXの場合】

航空会社のマイル、宿泊との交換以外では、ポイントを利用することは難しい。

 

楽天での利用、マリオット系以外の宿泊で比較した場合 まとめ

「カード利用700万円で得られるポイントを、楽天市場での利用や、マリオット系以外の宿泊に利用する」と仮定した場合のまとめは以下の通りです。

  • 楽天カードの場合
    • 楽天経済圏の中でポイント利用することで、70,000円分安くなる。
  • spg AMEXの場合
    • 航空会社のマイル、宿泊との交換以外では、ポイントを利用することは難しい

このように、spg AMEXは、旅行する人にとっては非常にメリットの高いクレジットカードですが、「外出よりも家が好き」な方にとっては、楽天カードの方が良いでしょう。

 

spg AMEXは、旅行好きな人に有益なクレジットカード

これまでの比較でお分かり頂けたと思いますが、spg AMEXは年会費が高いものの、旅行好きな人にとって、非常に有益なクレジットカードだと思います。

特に、今回のようにカード利用額が大きい人にとっては、質問を頂いた同僚の方には申し訳ないものの、spg AMEXの方が優れていると言わざるを得ないです。

 

飛行機に乗らない、外泊しない方にとっては、spg AMEXの利用で貯まるポイントに大きな価値は無いかも知れません。
交換先が、航空会社のマイルか、マリオット系ホテルの宿泊に限られるためです。

旅行にあまり行かない方は、年会費無料の楽天カードや、Yahoo!カードで良いでしょう。

 

人生は短いもの。色々な場所に行ってみたい

ある曲を聴くと、旅に出かけたくなります。

それは、Avicii(アヴィーチ)のThe Night。

He said, one day you’ll leave this world behind
いつか、お前もこの世を去らなきゃいけない時が来る。

So live a life you will remember
だから、ちゃんと思い出に残る人生を送りなさい

My father told me when I was just a child
それは、僕がまだ子供だった時に父さんが教えてくれたこと

These are the nights that never die
あの夜のことは決して忘れることはない

My father told me
父さんが僕に教えてくれたことを

私がAviciiを知ったのは本人が亡くなった後ですが、良い歌だと思います。

向こう30年間、毎年新しい3つの国を訪問できたとしても、世界の半分も回れません。
人生は短く、世界は広いと思います。

普段の生活を良く過ごすのは当然ながら、体が元気なうちに色々な所に行きたいと思っていますが、その旅をより良くするため、spg AMEXは役に立ってくれると思っています。

spg AMEXのより詳しい説明はこちら

陸マイラーが年会費34,100円ものspg AMEXカードを持つ理由とは?
陸マイラーに人気の、spg AMEXカード。私の現在のメインカードです。 spg AMEXの年会費は、なんと税込34,100円! 年会費無料のクレジットカード...

コメント

  1. シュ より:

    拝読いただきました、素晴らしい。

    WEBサイトにhttpsを導入しませんか、caddyで無料Let’s Encrypt 証明書、簡単ですよ。

    • ana-miler.net より:

      シュ様

      コメントありがとうございます。励みになります。
      常時SSL化は前から考えていましたがサボっていました。今度導入してみます。

      • ana-miler.net より:

        シュ様

        コメントを頂いたのをきっかけに、サイト全体のSSL導入が終わりました。
        良いきっかけを頂き、ありがとうございました。

  2. もも より:

    こんにちは。このカードでYahoo!公金払いで住民税を支払っても、ポイントは貯まりますか?また、初回十万円利用にカウントされますか?ご教示お願いいたします。

    • ana-miler.net より:

      spg AMEXでは、Yahoo!公金支払いや、国税、都道府県税、市区町村民税などの支払いは、ポイントの半額加算になります。

      つまり、通常のショッピングでは10万円=3,000 Marriott Bonvoyポイントですが、Yahoo!公金支払いの場合は、10万円=1,500 Marriott Bonvoyポイントになります。

      初回の10万円利用の条件は、税金や公金対象にならないと書いてありませんので大丈夫です。

  3. LL より:

    楽天カードは諸条件により、還元率が増えていきますが、その点はどのように加味されていますか?
    例えば、証券や銀行などに加入するだけで、還元率が上昇し、そこにKyashなどを組み合わせれば非常に高い還元率を実現できます。

    • ana-miler.net より:

      楽天SPUのことですね。
      私は現時点でSPU 5倍ですが、証券や銀行に加入するだけでSPUは上がらないですね。証券の場合、投資信託を買う必要があります。
      楽天ポイントせどりしている方であれば、この記事と内容は異なると思いますが、買い物額の程度によるでしょう。
      しかも最近、楽天SPUは改悪続きですので、これまでのような還元は受けられなくなります。

      ちなみに最近、spg AMEXのカード更新による無料宿泊を使って、軽井沢マリオットに宿泊しました。
      部屋が温泉付きのノースウィングにアップグレードされ、同日に普通に予約したら、約88,0000円の部屋でした。
      年会費は3.4万円位ですから、旅行好きな人には、やっぱりspg AMEXだと思っています。

タイトルとURLをコピーしました