羽田発→フランフルト着 ANA NH203便。ビジネスクラス搭乗記。スタッガード配列のフルフラットシート

羽田発→フランフルト着 ANA NH203便。ビジネスクラス搭乗記。スタッガード配列のフルフラットシート 搭乗記

地上で貯めたANAのマイルを使って、国際線の搭乗券を発券しました。

今回発券したのは、10時間を超える羽田→フランクフルト線のビジネスクラス!
機材は777-300ERで、スタッガード式のフルフラットシートです。

真横になって眠ることができるフルフラットシート。快適でした。しかし。。。

ビジネスクラス乗るなら、長距離線と決めていました。

陸マイラーを志して、2018年目で4年目。このブログは2016年から始めて3年目になります。

2017年の年末年始に、貯めたマイルを使って、初めて国際線かつビジネスクラスを発券しました。

国際線の航空券は、以前も発券したことがありますが、それは家族へのプレゼント用。

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自分と家族が搭乗するためのチケットとしては、今回が国際線初めてです。

しかも、今回は急遽決まった搭乗。

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海外に行くために、数ヶ月前から準備ということはなく、「来週に搭乗」というようなスケジュールでした。お気楽というか、無謀というか(笑)

陸マイラーを志したとき、「いつかビジネスクラスに乗ることができたら、その時は長距離線に乗ろう」と思っていました。
せっかく良いシートなら、長く座っていたい為です。

 

そのため、今回の羽田→フランクフルトのように、10時間を超える長距離線が取れたのはラッキーでした。

ANAによるビジネスクラスのサービス紹介ページはこちら

https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/international/inflight/guide/c/

 

ビジネスクラス搭乗なので、搭乗まで、まったりとANAラウンジで休憩。
(といいつつ、記事のために取材目的でもありますが。)

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搭乗したNH203便は深夜便です

ANAの羽田~フランクフルト線は、2018年1月時点で、以下の1日3便があります。

便名 出発 到着 所要時間 機種 運航
NH203 00:55 05:20 12時間25分 777-300ER ANA
NH223 11:20 15:40 12時間20分 777-300ER ANA
NH5853 15:20 19:10 11時間50分 747-8 ルフトハンザ

今回搭乗したのは、NH203なので出発は 00時55分。つまり、深夜1時近く。

間違ってお昼前に羽田空港に到着して、「えっ?もう行っちゃったの?」という方、年に何人かいるのではないでしょうか。深夜の12時なのでお間違いなく。

 

NH203便は、フランクフルトの到着が早朝5時。
搭乗した12月末のフランクフルトの日の出は朝8時過ぎですから、乗っている機内も、現地に到着しても辺りは真っ暗です。

ヨーロッパに到着する時間が早朝なので、その日を丸々行動することができます。
(時差で眠いですけど)

現地に15:40着のNH223便および19:10着のNH5853便の場合、到着日は夕食を食べてお終い、あとは時差ボケと翌日に備えて寝よう という感じだと思いますので、旅行期間が短い場合、深夜発のヨーロッパ便は有効だと思います。

 

スタッガード配列のビジネスクラスとは?

今回のNH203便のビジネスクラスは、スタッガード配列のフルフラットシートです。

通常、飛行機の座席を選ぶ時は、窓側と通路側、どちらにするかを選びます。
好みがありますが、私はいつも景色が見れる窓側。しかし、窓側の場合、トイレに行くとき隣の方に一声かける必要があります。

隣の人が家族や友人なら良いですが、全くの他人かつ寝ていたりすると気になります。

しかし、スタッガード配置の場合、全ての座席から直接通路に出ることができます。

スタッガード配列のビジネスクラス

これなら、どの座席を選んだとしても、隣の人を気にすることなくトイレなどに行けますね。

ちなみに、スタッガード(STAGGERED)とは、互い違い、千鳥状、千鳥配置という意味です。

各シートの横にはテーブルがありますが、そのテーブルの下は、後席に座る人が足を伸ばすスペースになっています。
逆に言えば、自分が足を伸ばした先は、前席の人のテーブルの下ということです。

 

NH203便に搭乗

搭乗時間になったので、ANAラウンジを出て早速搭乗です。

ビジネスクラスなので優先搭乗。
記事を書きながら、搭乗時の写真や飛行機の写真を撮っていないことに気が付きましたが、気にしない。

ビジネスクラスはこんな感じで、1席1席が広い。
面積当たりの搭乗人数が少ないので、座席上の棚スペースも広いです。
HH203便ビジネスクラスの様子

写真奥が、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラス。
写真の手前側にも、トイレなどを挟んでビジネスクラスがあります。

この日、トイレを挟んだ機首側のビジネスクラスはある程度入っていましたが、写真のビジネスクラスエリアはガラガラ。私の家族を含めても、6人くらいしか乗っていませんでした。

 

シートとアメニティ

実際の座席がこちら。
写真は座席を撮っただけで、私が座ったのは、この写真とは反転タイプです。

フルフラットシートとアメニティ

シートの上には、枕、サンダル、アメニティ、ヘッドフォン、ブランケット、マットなどがビニール袋に入れられて置かれています。

サイドテーブルには、ドリンクホルダー、小物入れ、LEDのパーソナルライトがあります。

小物入れは、眼鏡を置いておくと、寝て起きたときに探さなくても良さそうです。
揺れて眼鏡がテーブルから落ちていたりすると、探さなければなりませんから。

 

アメニティ

アメニティは、ニールズヤードレメディーズのもの。

ANA国際線ビジネスクラスのアメニティ

中身はニールズヤードレメディーズのハンドクリーム、フェイシャルミスト、リップクリームの他歯ブラシセット、アイマスク、イヤプラグ(耳栓)が入っています。

JALだとプレミアムエコノミークラス以上のアメニティに入っているモイスチャーマスクがあると地味に嬉しいのですが。(寝ている時の口内の乾燥防止のため)

ANAのアメニティにはマスクが無いと分かっていたので、今回は自分でマスクを持ちこんでいます。

 

ノイズキャンセリングヘッドホン

ビジネスクラスでは、SONYのノイズキャンセリングヘッドホンが準備されています。

ノイズキャンセリングヘッドホン

これを付けていると、エンジンの音も静かになるので、寝ているときもBGMを小さな音量で流しながら使いました。

ANA国内線のイヤホンは、2017年11月から持ち帰り可能になりましたが、当然ながらこの国際線のノイズキャンセリングヘッドホンは持ち帰りできません。

 

シートと大型モニタ

座席の正面には、17インチの大型モニタが設置されています。ANA国際線ビジネスクラスのシートとモニタ

画面はタッチパネルなので、直接触って操作する他、手元のコントローラーでも操作できます。

モニタの下には、大きなスライディングテーブルが収納されています。(食事やパソコン利用時に引き出す)

モニタとスライディングテーブルの間には、100Vの電源とUSB電源がありますので、スマートフォンを充電したり、パソコンを使ったりできます。

そして、スライディングテーブルの下の空間が、足を伸ばせるスペース。
私は平均身長くらいですが、フルフラットにした状態でも、ゆとりがありましたので、180cmくらいの方でも十分に足を伸ばせるのではないでしょうか。

飲み物、アルコール

NH203便は、深夜便のため滑走路の混雑もなく出発。

離陸後1時間ほどでアミューズ(小海老と野菜のマリネ)とビールではなく、お茶を頂きました。
アルコールはほとんど飲まないので。
お茶とアミューズこの写真の時点で、日本時間 深夜2時頃です。眠いです。

 

アルコールメニュー

お酒が好きな方は多いと思いますので、搭乗時のメニューにあったアルコール類を文字に起こすと、次の通りです。

シャンパン

  • シャンパーニュ ロンバルディ キュヴェ ブリュット アキシオーム(シャンパーニュ、フランス)

ワイン

  • コルテレンツィオ・アルトキルシュ・シャルドネ・アルト・アディジェ DOC 2015(アルト・アディジェ、イタリア)
  • ドゥシル・ロウレイロ 2016(ヴィーニョ・ヴェルデ、ポルトガル)
  • レ・オー・ドゥ・ラ・ガフリエール 2014(ボルドー、フランス)
  • アクスティック・ネグレ 2015(モンサン、スペイン)
  • ホーニッグ・カベルネ・ソーヴィニヨン・ナパ・ヴァレーナパ・ヴァレー (カリフォルニア、アメリカ)
  • プラネタ・コメータ (シチリア、イタリア)
  • G.D.ヴァイラ・PN・Q497・ピノ・ネロ 2013 (ピエモンテ、イタリア)
  • IGP・キクラデス・アトランティス 2015 (キクラデス、ギリシャ)
  • 14 ハンズ・カベルネ・ソーヴィニヨン 2013コロンビア・ヴァレー (ワシントン、アメリカ)
  • シャトー・ガザン・ロカンクール 2013 ペサックレオニャン (ボルドー、フランス)

日本酒、焼酎、梅酒

  • 山形正宗 純米吟醸 雄町 (水戸部酒造、山形)
  • 鶴齢 純米吟醸 (青木酒造、新潟)
  • 川越 芋焼酎 (川越酒造場、宮崎)
  • 華むぎ 杜谷 麦焼酎 (ぶんご銘醸、大分)
  • 南高梅のこだわり梅酒 (大分)

食前酒 & カクテル & 食後酒

  • ドライシェリー
  • カンパリ(ソーダ/オレンジ)
  • キール
  • キールロワイヤル
  • マティーニ
  • ジントニック
  • ブラディマリー
  • スクリュードライバー
  • カミュ VSOP
  • ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム
  • コアントロー

ウィスキー&スピリッツ

  • シーバスリーガル 12年
  • ジャックダニエルブラック
  • サントリーウイスキー響
  • ボンベイ・サファイア
  • アブソルート ウオッカ

ビール

  • アサヒ スーパードライ
  • キリン 一番搾り
  • サッポロ 黒ラベル
  • サントリー ザ・プレミアムモルツ

このように、アルコールのメニューは40種類近くにもなり、エコノミークラスとは大きな差です。
最も、私のようにアルコールを飲まない人にとっては、40種類でも4種類でもあまり関係なかったりしますが。。。

 

フルフラットシート

離陸から約2時間後、日本時間深夜 3時前、眠くなってきたのでシートをフルフラットにします。

座席の横にある、座席のコントローラーでBEDを選択すると、座面が前方に進んでフルフラットになります。
ANA国際線ビジネスクラスのシートコントローラー

フルフラットになると、座席はその名の通り、平らになります。

ANA国際線フルフラットシート

この写真では、フルフラットの感じが上手く伝わりません。残念。

足を伸ばしてフルフラットになるのは、やはり快適です。疲れ知らず?
6時間くらいノンストップで寝ました。

 

軽食・食事

起きたときは、日本時間9時半ころ。まだモスクワの手前です。
お腹が減ったので、CAの方にお願いして、フルーツを持ってきて頂きました。軽食としてのフルーツ

鶴橋風月のお好み焼きや、一風堂のラーメンなどもありましたが、さっぱりと。

 

外は相変わらず真っ暗です。
このフルーツから約2時間後(日本時間 AM 11時半頃)フィンランドの首都ヘルシンキやエストニアの首都 タリンを過ぎた頃、食事です。

今回は、1週間ほど食べられなくなるであろう、和食をオーダー。ANA NH203便 ビジネスクラスの食事

器は陶器で、スペースにもゆとりがあります。

量も適度で美味しかったです。

ただ、食後にハーゲンダッツをお願いしたら、品切れというのは残念でした。
ビジネスクラス、ガラガラで空いてるのに。。。誰か、何個も食べたのか?(笑)

 

帰り、NH224便の食事

実は、今回の旅行は、日程と空き状況の関係から、行きのみビジネスで帰りはエコノミー。
経路を変えれば、行きはエコノミー、帰りはビジネスという選択肢もありました。

しかし、「海外発のビジネスクラスは食事が期待できない」という妻の言葉で、今回の通り羽田発をビジネスクラスにしています。

 

実際、フランクフルトから羽田の帰りのNH224便、エコノミークラスで食べた和食は、「これ和食?」というほど、正直ガッカリでした。あの内容だとビジネスクラスも・・・?
ネットで調べると、同じような感想の方がチラホラ。

洋食だったらもっと良いのか知れません。

 

そんな訳で、フランクフルトからの帰りのNH224便の記事はありません(笑)

食事だけ見ると羽田発の行きがビジネスクラスで正解だったと思います。

 

フランクフルト到着

現地時間 5時19分、予定通りの時刻にフランクフルトに到着しました。

外はまだ真っ暗ですが、たくさんの飛行機が動いていました。
外に見えるルフトハンザ機の多さに、あぁ、ドイツに来たんだなぁと思います。(写真撮ってないけど)

 

ビジネスクラス搭乗の感想

今回、初めてのビジネスクラス+フルフラットシートを体験してみて、やはり機内で横になれるのはラクだと思いました。今回は長距離線ですので、なおさらです。

しかし、スタッガードであるために、隣の座席を取ったとしても、隣とは距離があります。

仕事での出張であれば、その方が良いのですが、家族や友人と一緒に乗った時は距離が離れてしまいます。

 

日本が遅れていること、進んでいること

フランクフルトからの帰りはエコノミーで、横一列に家族が乗っていました。
エコノミークラスは確かに窮屈ながら、すぐ横に家族が居るというのは落ち着くものです。

 

今回の海外旅行で、日本が進んでいること、遅れていること、中国や韓国、東南アジアからの観光客の増加や買い物の様子など、いろいろと勉強になりました。

特に、日本のキャッシュレス化は本当に遅れていると実感しました。

この辺りは今後記事にしたいと思っていますが、やはりこれらは現地に行かないと分からないものです。
これまでは日本で行っていない場所も多いので、国内旅行メインでしたが、海外の状況を知るためにも、海外は知るべきだと思った次第です。

 

エコノミークラスでも、ビジネスクラスでも、ファーストクラスでも現地に到着する時間は同じ。
子供が大人になるまでは、同じマイルでもビジネスクラスではなく、エコノミークラスを発券して色々な国に行ったり、その回数を増やして、色々な世界を見せた方が良いと思うようになりました。

マイルがたくさんあって、使いきれないほどだったらビジネスでも良いのですが(笑)

子供が巣立って夫婦二人になったときや、一人での旅行、仕事で行くのだったらビジネスがいいですね。

あと、ANAもJALのようにプレミアムエコノミークラスが特典航空券で取れるのが理想です。
エコノミークラスよりは広くて、座席は横並びなので、家族旅行にも良いと思います。

 

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コメント

  1. 加山 徹 より:

    私は海外で仕事のため年間に8回ほど羽田からFrankfrtまでANA便を利用しています。
    不思議なのはいつもシートが60%の確率で17Aとなります。 このシートはこれまで何度も不愉快なことばかり多く、抗議していますが少しも伝わりません。
    まず荷物を入れる棚がこのシートだけありません。 食事サービスが始まると、なぜか一つ手前の16AまでのCAさんと17Aは後ろでキャビン挟んでその後ろに4列くらいのビジネスシートがあります。 テーブルクロス、や飲み物サービスは16A と17AのCAが担当が違うのです。 あと一人のところまでサービスしてその後方は手抜きです。ひどいときは注文した食事の前菜がなくなったので違う主菜で良いかとか、頼んでも忘れるのか、なかなか持て来てくれず。 腹が立つのでもう要らないと言ったら、あとは知らん顔で通過です。 何かお持ちしましょうとかとも一切聞かず。 11時間ワイン1杯だけでした。 最近のANAのサービスは実に落ちた。 食事のメニューはいつもタラ料理。
    17Aシートは特別に何か意味があるのか聞きたい! 鬼門のシートです。 CAの態度も本当に悪くなった。 心がないサービスだと皆に言いまくっています。 直接抗議してもお詫びの返信もない! これがANAの最近の実態である!

    • ana-miler.net より:

      加藤様

      ANAのウェブサイトで、シートは自由に選べますので、17A以外を選ばれてはいかがでしょうか。
      検索でビジネスホテルに空席が無いのに、17A以外が選べないのであれば、何らかの理由があるのかも知れません。

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