長野県白馬村の白馬さのさかスキー場に行ってきた。

白馬さのさかスキー場 雑談

白馬さのさかスキー場は、スキー場がたくさんある長野県北安曇郡白馬村の中では、南に位置するスキー場です。

モーグルコースはモーグル好きな人には有名で、オリンピックでも活躍された上村愛子さんも練習していたゲレンデ。
ゲレンデから見える湖がとても綺麗です。

陸マイラー活動とこのエントリーは全く関係ありませんが、ウィンタースポーツ好きな方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

白馬さのさかスキー場とは

白馬さのさかスキー場は、八方尾根、白馬47、白馬五竜、白馬岩岳、栂池高原、白馬乗鞍、白馬コルチナなど、10のスキー場から成る「HAKUBA VALLEY」のひとつです。

white resort hakuba sanosaka – ski resort

白馬さのさかスキー場は、HAKUBA VALLEYの中では南に位置しており、標高も低いことから白馬47や八方尾根と比べると積雪量が少なく、シーズンが終わるのも早いです。

 

「白馬で1番ちょうどいいスキー場」というキャッチフレーズを自ら掲げていますが、確かに滑ってみるとそう思います。練習にはとっても良いゲレンデだと思います。

 

運営は、マックアースグループ

白馬さのさかスキー場の運営は、2014-2015年シーズンから、スキー場の再生で知られる、マックアースグループが行っています。

株式会社マックアース | スノーリゾート等のリゾート再生

マックアースグル―プは、以前テレビ東京のカンブリア宮殿でも取り上げられていました。

 

マックアースグループでは、白馬さのさかの他、長野県内では斑尾高原、黒姫高原、Mt乗鞍スノーリゾートなどを運営しています。

この他、福島県では猪苗代スキー場、裏磐梯スキー場、岐阜県ではダイナランドや鷲ヶ岳スキー場、チャオ御岳スノーリゾートなど、比較的名前が知られているスキー場の運営に関わっています。

 

スキー場の減少が続く中、スノーリゾートの再生に関わっているこのマックアースグループには頑張って欲しいところです。

なお、マックアースグループと同様、スキー場の再生・運営を手掛けている会社には、日本スキー場開発【マザーズ:6040】があります。

日本スキー場開発
スキー場運営の専門会社として、自然・お客様・地域社会の“HAPPY”を創出します

白馬周辺では、八方尾根、白馬岩岳、栂池高原、鹿島槍スキー場を運営しています。
こちらも、マックグループと同様に頑張って欲しいです。

 

白馬村へのアクセス

陸マイラーらしく(?)、空港からのアクセスを考えてみます。

 

白馬村から最も近い空港は、松本市にある信州まつもと空港です。

信州まつもと空港
日本で一番空に近い空港「信州まつもと空港」公式サイト。航空ダイヤ、空港施設、アクセス、観光、お問い合わせ先などのご案内。

松本 ~ 伊丹間は、JALが1日1便飛んでいます。
この他、フジドリームエアラインズとJALの共同運航便が、札幌と福岡を結んでいます。

九州在住の方が、白馬に行くのであれば、福岡 ~ 松本間の便は使えますね。1日に2便飛んでいます。

 

なお、信州まつもと空港にはANAの便はありませんので、ANAのマイルを貯めても、信州まつもと空港は利用できません。

 

信州まつもと空港の次に近いのは、富山空港(富山きときと空港)です。
国内線では、ANAが富山空港から札幌と羽田を結んでいます。

しかし、富山空港から白馬駅までは、電車で4時間くらいかかります。

羽田空港からの場合、次の方法がラクです。

 

羽田空港・成田空港から直通バスあり

白馬のスキー場に来て思うのは、外国人スキーヤー、スノーボーダーが多いということ。
白馬は外国人にも人気なのです。

スキーシーズンに限りますが、羽田空港、成田空港から白馬までの直通バスが出ています。
成田からだと、だいたい6時間くらい。

 

空港からではなく、東京駅や新宿駅などのターミナルからは、スキーシーズンに深夜の夜行バスがたくさん出ています。

 

ゲレンデから見える、青木湖

これまで、日本各地、海外はイタリア国境に近いオーストリアまで、いろいろなスキー場に行きましたが、ゲレンデから湖(青木湖)が近くに見える場所は珍しいです。

湖には対岸の山々が映り、とても綺麗でした。大きめの写真でご紹介。

白馬さのさかから見える青木湖

白馬47や八方尾根頂上からの景色は雄大で、これはまたこれで綺麗なのですが、白馬さのさかの景色は別の観点から綺麗です。

写真を撮ったときは、湖に山々が映りこんでいましたが、太陽の位置が変わると全く映らなくなりました。

天候も良く、スキー日和!

 

写真にも飛行機雲が写っていますが、スキー場からは旅客機が飛んでいるのが良く見えます。

子供に、「あ、飛行機だ!どこへ行くのかな?」なんて言っていたら、「今日は飛行機を見に来たんじゃなくて、スキーに来たんだよ」と諭されてしまいました。

 

コースレイアウト

白馬さのさかは、傾斜はそこそこで、バーンにうねりが少なく、距離もあるので、中初級者にはいいです。

「白馬で1番ちょうどいいスキー場」というキャッチフレーズにしている理由が分かります。

 

白馬さのさか名物、モーグルコース

白馬には、八方尾根スキー場の山頂に「兔平ゲレンデ」という、天然コブだらけのコースがあります。
傾斜が強く、リフト横以外は、少しうねりがあり、かなり手ごわいです。

 

白馬さのさかといえば、モーグルコース。

SAJ公認で、平均17度、最大21度の人工モーグルコースがあります。
兔平ゲレンデと異なり、コブの練習にはもってこいの場所。

白馬さのさか 人工モーグルコース

白馬出身の上村愛子さんも、このコースでたくさん練習したのでしょうね。
上部の方は少し急ですが、下に行くほど斜度が緩くなります。

 

ウォータージャンプ

白馬さのさかには、ウォータージャンプがあります。

冬の時期には営業していませんが、夏の時期にフリースタイルのモーグルのエアや、スノーボーダーがジャンプの練習のために利用するものです。

白馬さのさか ウォータージャンプ

しかし、写真を撮って思いました。
冬でも水があるということは、山の水を利用しているので、「夏でもきっと水は冷たいんだろうな」と。

 

モーグル雑談

上村愛子さんがモーグルの日本代表として最初に長野オリンピックに出た頃には、回転系のエア(ジャンプ)は禁止されていました。

その当時、エアの種類は、足を開いたり(コザック)、体を反らせてみたり(バックスクラッチャー)、上半身と下半身を逆方向にひねったり(ツイスター)程度のものでした。

 

長野五輪で金メダルを取った里谷多英選手は、決勝での決め技がコザックでしたね。

ちなみに私、長野五輪のモーグル競技は、予選のみ現地で見ましたが、決勝はチケットが入手できませんでした。金メダルを見届けることができなくて、今考えても残念です。

 

また、長野五輪が既に20年近く前の出来事であることを考えると、時の流れはとても早いと思います。
ひょっとしたら、このブログをご覧になっている方の中には、長野五輪のときに生まれていなかった方もいらっしゃるのでしょうね。

 

長野五輪の後、モーグルのエアは回転系が解禁になり、横の回転系、ひねりを加えた回転、縦回転など、今では「どうやったら出来るんだ?」というレベルになっています。

回転系の技をいきなり雪上で行って失敗すると、生涯残る大けがに繋がる可能性がありますので、夏の時期に安全なウォータージャンプで練習するという訳です。

 

モーグル界で圧倒的に強い、日本製のスキー板

スキー板というと、サロモン(SALOMON)、ロシニョール(rossignol)、アトミック(Atomic)、フィッシャー(Fischer)、エラン(elan)のように、ロシアやヨーロッパ系のブランドを思い浮かべる方が多いと思います。

モーグルの世界で、海外の選手にも愛されているブランドは、ID oneというブランド。
http://www.idoneski.com/

上村愛子選手や、フィンランドの金メダリストJanne Lahtela(ヤンネ・ラハテラ)の他、多くのモーグル選手が愛用しています。

2017年フリースタイルスキー&スノーボード世界選手権のモーグル競技で金メダルを取った堀島行真選手も、ID oneを使用。

来年行われる平昌オリンピックでも、国産のID oneを履いて、ぜひ堀島行真選手にメダルを期待したいものです。

 

私も、ID oneを使ってみたいですが、年間滑走回数が3~4日ほどしかないことと、ID oneはちょっと高めなので買えません(笑)

 

会場で見ると、モーグルの速さに驚く

オリンピックなどのTV放送で、モーグル競技をご覧になった方は多いかと思います。

モーグル競技のテレビ放送では、コース脇にワイヤーロープが張られ、その上にカメラを配置することで、選手をカメラが追いかけるようにして撮影されます。

 

テレビで「滑るの速いなぁ」と思われるかも知れませんが、カメラが選手と並走しているため、カメラのスピードの分だけ相対速度が遅くなります。

会場で見る場合、見る場所は固定なので、テレビで見るよりもずっと速いです。

オリンピックや世界選手権に出るモーグルの選手って、超人じゃないかと思うほどです。

日本では、毎年1回、モーグルのワールドカップが開催されていますので、お時間が合う方はぜひ会場でご覧頂きたいと思います。

 

まとめ

飛行機やマイルと全く関係が無い記事ですが、白馬さのさかは初級者・中級者に良いスキー場だと思いました。

ただし、積雪が近くのスキー場と比較して少ないのが、運営する側としては厳しいでしょう。

全面滑走が2年連続で1月中旬となってしまったようですので、来シーズンは交通などに影響の無い範囲で雪が降るといいですね。

 

実は日本はスキー場に恵まれているという内容を書こうかと思っていましたが、以下のサイトに私が書くよりずっと良い記事が載っていました。

スキーはもうオワコンなの?衰退の原因と復活へのカギを考えてみた - あいむあらいぶ
かるび(@karub_imalive)です。 スキーに行ってきました 昔は間違いなく人気があったはず ブームが終わって長期低迷期に。 廃業するスキー場も多数。 なぜこんなにスキーは廃れていったのか では、どうすればまたスキー場に人が来るんだろうか? 大胆なフリーミアム施策①:雪マジ!19 大胆なフリーミアム施策②:ガー...

 

白馬のスキー場には、外国人のスキーヤー、スノーボーダーがたくさん滑っています。

そのため、スキー場内のレストランで、店員さんが食券の番号を呼ぶときも、「32番、32番」のあと、「thirty two、thirty two」と英語で言うくらいです。

 

店員さんも外国人の方が多くいらっしゃいました。

外国人の方が、わざわざ自国ではなくアジアの端っこの日本、そして空港からも遠い白馬まで来るのはそれだけこの場所が魅力的だからだと思います。

今後もスキー場の統廃合は進むと思いますが、残ったスキー場が、高いクオリティで続いていって欲しいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました